在日外国人、医療費未払いはごくわずか。厚労省調査による医療機関側調査との差明確に

「薬のラベルを英語表記にしてほしい」という声も

 次に、外国人におすすめしたい病院はどのような病院か聞くと、「言語対応が可能・外国人スタッフがいる」が411人で78%に上った。2番目に多かったのは、「病院内の案内が分かりやすい」(249人)だった。  マレーシアの20代女性からは「薬のラベルを英語表記にしてほしい」という要望が寄せられ、ブラジルの30代男性からは「書いてあるものについては多言語展開が必要だと思う」という意見も出た。  すべての医療機関では無理があるかもしれないが、医療現場での多言語化対応が求められている。

医療費未払いはごく少数。厚労省調査と差

 また、過去に厚労省の調査では、日本の病院の2割が外国人の医療費未払いを経験しているという結果が出たという報告があったが(参照:産経新聞)、この調査結果や報道について、日本人の未払いはどれくらいの割合なのかなどが明記されていない点などが指摘されていた。  しかし、外国人側にヒアリングした本調査では医療費の未払いをしたことが「一度もない」人が87%に上り、「あるが完済した」が10%だった。  一部の観光客が医療費を支払わずに帰国していると言われることもあるが、在留する外国人の場合、わずか3%しか医療費を滞納していないことが分かった。
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