ワークスイッチコンサルティングは7月26日、通勤とテレワークに関する実態調査の結果を発表した。調査は、1都3県に勤務する20~49歳の男女400人を対象に実施した。
普段の通勤に対する満足度を聞くと、「非常に満足している」が9.6%、「やや満足している」が27.7%で、「満足」は計37.3%に留まった。一方、「全く満足していない」は13.7%、「あまり満足していない」は26.1%で、計39.8%。満足していない人の方が多かった。
満足していない理由としては、「電車がとても混んでいるから」「電車内が暑く、不快」「通勤時間が長時間」といった声が寄せられた。やはり満員電車にストレスを感じている人が多いようだ。
国土交通省が7月18日に発表した鉄道混雑率(2018年度)によると、三大都市圏の平均混雑率は、東京圏が163%、大阪圏が126%、名古屋圏が132%だった。
一部の路線では、さらに混雑率が高くなる。地下鉄東西線では199%、JR横須賀線で197%、総武線各駅停車で196%となっている。混雑率200%は、「体がふれあい相当圧迫感がある」状態。これで毎日通勤していたら、不満を覚えるのも無理はない。
勤務先でテレワークを利用できる人は4割未満にとどまる
現在の通勤時間を短縮するために有効だと思う方法を複数回答で聞いたところ、「職場近くへの引っ越し」が226人、「時差出勤」が190人、「テレワーク」が171人だった。
職場の近くに引っ越せればいいが、条件に合う物件がなかなか見つからないこともある。同居する家族の都合もあり、そう簡単にはいかないだろう。時差出勤やテレワークが普及すれば、より簡単に通勤のストレスを減らすことができる。
しかし、勤務する会社でテレワーク制度が導入・運用されている人は26.1%に留まる。制度化されていないが、容認されていたり、部署ごとに導入されたりしているという人も10.1%にすぎない。合せて36.2%しかテレワークを使えないのが現状だ。