安倍首相肝いりの候補、北村経夫参議院議員の演説会に統一教会信者が大量動員
参院選の折り返しとなった12日、埼玉県で開かれた北村経夫候補(全国比例・自民党)の演説会に統一教会(家庭連合)の信者が集結、演説会自体も同教団の政治団体関係者によって取り仕切られていたことが判った。
参院選運動期間中の7月12日、埼玉県さいたま市大宮区のさいたま市民会館おおみや市民ホールで自民党の全国比例候補、北村経夫参議院議員の個人演説会が開かれ、下村博文や杉田水脈など多くの国会議員が応援弁士として登壇した。
北村と言えば、初出馬となった前回2013年の参院選で統一教会の組織票約8万票の上乗せによって当選を果たした議員だ。その際には、安倍晋三首相からの「じきじきの後援依頼」が記された教団内部文書の存在が明らかとなった他、選挙運動期間中に菅義偉官房長官の「仕切り」によって北村が極秘裏に福岡県下の複数の同教団地区教会で講演を行っていたことも発覚した(参照:“自民党安倍政権と統一教会。2013年参院選時に蠢いた策動<政界宗教汚染〜安倍政権と問題教団の歪な共存関係・第1回>”|HBOL)。つまり北村は教団と首相官邸との関係を示すキーマンというわけだ。
当選後、北村は同教団との関係を絶った。その恩知らずぶりに同教団の政治組織・国際勝共連合の幹部は「誰のおかげで国会議員になれたと思ってるんだ」と憤りを露にしていたという。しかし、任期が残り2年余りとなった2017年5月以降、一転して北村は教団イベントへ積極的に来賓出席し教団詣でに勤しんできた(参照:“韓国の新興宗教に忠誠を誓う自民党・国防部会長<政界宗教汚染〜安倍政権と問題教団の歪な共存関係・第7回>”|HBOL)
そんな北村に統一教会が再び選挙支援を行うのか? 確かめるため大宮へ向かった。
ホール内に入り客席を確認する。前方の席の一つに貼り付けられていたのは「FWP埼玉役員」と印字されたA4紙。FWPとはやはり教団の政治組織・世界平和連合の略称であり、主に関係する政治家の後援会活動を行っている。
ステージから見て右側の席の一角を年配女性を中心としたグループが占めていた。お揃いの赤いハチマキを首にかけ北村の顔写真と「勝利」の文字が印刷されたうちわを手にしている。
官邸と教団との関係を示すキーマン
受付ロビーに勝共連合関係者が
ハッシュタグ