「夫が風俗に行くのは妻の責任」虐待夫に日本語は通じない<モラ夫バスターな日々19>

戻っても今度は「お前のせいで反省すると言わされた」

 冒頭の事例に戻ろう、  妻は、迷った末、元に戻った。  戻って、夫が優しかったのは、たった1か月。その後、元のモラ夫に戻ってしまった。  妻が、「反省するって言ったじゃない」と訊いたところ、夫は、「(お前に)反省すると言わされた。ガマンさせられた」「お前がモラ妻だろう」と妻を責め立てた。  妻は、その後、私の事務所に離婚相談に来て、述べた。 「(夫の反省を)信用してしまうなんて、私、本当にバカでした」  その場しのぎの「反省」では意味はない。男尊女卑を捨てて、根本的に価値観を見直し、自分にも厳しくしないと、日本のモラ夫たちは、いつか妻に見捨てられる。 【大貫憲介】 弁護士、東京第二弁護士会所属。92年、さつき法律事務所を設立。離婚、相続、ハーグ条約、入管/ビザ、外国人案件等などを主に扱う。著書に『入管実務マニュアル』(現代人文社)、『国際結婚マニュアルQ&A』(海風書房)、『アフガニスタンから来たモハメッド君のおはなし~モハメッド君を助けよう~』(つげ書房)。ツイッター(@SatsukiLaw)にてモラ夫の実態を公開中
弁護士、東京第二弁護士会所属。92年、さつき法律事務所を設立。離婚、相続、ハーグ条約、入管/ビザ、外国人案件等などを主に扱う。コロナによる意識の変化を活動に取り込み、リモート相談、リモート交渉等を積極的に展開している。著書に『入管実務マニュアル』(現代人文社)、『国際結婚マニュアルQ&A』(海風書房)、『アフガニスタンから来たモハメッド君のおはなし~モハメッド君を助けよう~』(つげ書房)。ツイッター(@SatsukiLaw)にてモラ夫の実態を公開中
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