「空売り屋」の異名を持つ凄腕投資家が教える「トレンド転換点」の見極め

ツイッターで煽られ過ぎている銘柄にカラ売りを仕掛ける

 加えて、めぐみん氏ならではの参考指標もある。ツイッターだ。 「ツイッター上で話題になって一気に値上がりする銘柄があるじゃないですか。株価が明らかに高値水準にあるのに、まだツイッターなどで盛り上がりが続いている銘柄もあります。そこで、会社の業績や中身を調べ、次に買われている材料をチェックして、明らかに買われ過ぎと思われる銘柄にカラ売りを仕掛けるんです。買い煽っている人たちの過去のツイートもチェックして、あまり投資経験のない“煽り屋”だとわかったら、多めに売ることも……。どんな銘柄が該当するかは言えませんが、煽り屋に載せられた買い方ほど、売り崩しやすい」  ツイッターの活用法は少々感覚的だが、利確のタイミングは明確だ。 「大型株は、移動平均線との乖離率がマイナス10%付近、中小型株ならマイナス15~20%あたりが手仕舞いの目安です。ただ、個別銘柄ごとに株価が反転しやすいポイントがあるので、過去の値動きを見て傾向を摑むことができれば勝率も上がると思います」

カラ売りの成功率を上げる「3つの組み合わせ」

 慣れたら、買いのヘッジを組み合わせた売りにも挑戦したい。実は、めぐみん氏もカラ売り前に買いを仕込むことが少なくないのだ。 「売る前に買いを仕込むのはヘッジファンドのポピュラーな手法。私が売りを仕掛ける際も、だいたい先に買いを入れて、その倍近い枚数の売りを立てる。これならよっぽど踏み上げられない限り、損失は限定的。だから、売りポジションを損切りすることはほとんどないんです。下げ始めて節目を抜いてくるようなら買いを解消して売りだけで利益を伸ばすようにしています」  最後に、めぐみん氏からカラ売り初心者のためのアドバイスを紹介。 「売りを仕掛ける前に、全体相場のトレンドは必ずチェックするべき。日経平均と米ドル円、NYダウの中長期のトレンドを頭に入れておくこと。全体相場が下げ基調のときはカラ売りが成功する確率も上がるからです。特に、マザーズ市場は指数が個別株に与える影響が大きいので、マザーズ指数の状態を見て、マザーズ銘柄で勝負するのも一手。人によって、やりやすい銘柄とそうでない銘柄があると思いますので、自分に合った銘柄を見つけるのが勝利への近道と言えるでしょう」  目指せ、カラ売り屋! <めぐみん氏のカラ売り3か条> 1 下落トレンドに転換した銘柄を順張りせよ 2 高値圏で高信用倍率を維持する銘柄を注視 3 移動平均線から10~20%乖離したら利確 【空売り屋めぐみん氏】 個人投資家。20歳から株式投資を開始。1年間集中して相場を研究し、今年は約半年で数千万円の利益に。ツイッターは@meguminmi1234 ― [カラ売り]の奥義 ―
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