男性の生涯未婚率2割超。未婚女性が求める年収は「400万~500万円未満」が最多

年収が上がるにつれて、結婚している人の割合も上がる

 男性の場合、正社員の方が、非正社員よりも、結婚している割合が高いのが現状だ。20代後半で「正規の職員・従業員」だと、有配偶率は30.5%。それに対し、「非正規の職員・従業員」では12.5%、「非正規の職員・従業員のうちパート・アルバイト」では8.4%に留まっている。  年齢が上がるとその差はさらに顕著になる。30代前半で正社員男性の有配偶率は59%。一方で、非正社員では22.3%、パート・アルバイトでは15.7%だ。また、年収が上がるにつれて、有配偶率が上がることもわかった。

相手を探すための行動を起こしていない人が約6割

 今回は、インターネットによる意識調査も行われた。結婚を希望しているのに、結婚していない20~40歳代の男女に、どのような状況になれば結婚すると思うかを複数回答で聞いたところ、「経済的に余裕ができること」が42.4%で最も多かった。  次いで「異性と知り合う(出会う)機会があること」が36.1%、「精神的に余裕ができること」が30.6%、「希望の条件を満たす相手にめぐり会うこと」が30.5%となっている。  20~40歳の男女で「適当な相手にめぐり会わない」と答えた人に、さらに詳しく聞いたところ、「そもそも身近に、自分と同世代の未婚者が少ない(いない)ため、出会いの機会がほとんどない」が42.6%で最も多かった。  次いで、「そもそも人を好きになったり、結婚相手として意識することが(ほとんど)ない」が18%、「同世代の未婚者は周囲にいるが、自分が求める条件に見合う相手がいない」が13.5%だった。  「好きな人はいるが、相手が自分を好きになってくれず、交際に発展しない」も11.9%、既婚者など「結婚に結びつかないような相手ばかり好きになってしまう」も6.3%いた。恋愛自体はしているものの、交際や結婚に結びつかない人も一定数いるようだ。  相手を探すために何かしているかどうか聞くと、全体では約6割が「特に何もしていない」と答えている。行動を起こしている人の場合、男女ともに「友人・知人に紹介を依頼」が多かった。

20~30代女性が求める希望年収、「400万円~500万円未満」

 また、結婚を希望しているが結婚していない20~40歳代の男女に相手の理想の年収を聞いた。男性は「収入は関係ない」がいずれの年代でも最も多く、次いで「200万円~300万円未満」だった。  一方、20代女性の19.7%、30代女性の21.8%が「400万円~500万円未満」と回答。40代では「500万円~600万円未満」が22.5%と最も多くなっている。白書では、男性の実際の年収の分布と女性が相手に求める年収に開きがあると指摘している。 <文/HBO取材班>
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