先行き不安な時代に特定銘柄一本はリスキー。超人気株式評論家の「令和の戦略」
2019.06.19
新時代は米中の貿易戦争で幕を開け、市場には下振れ圧力が高まっている。だが、悲観することなかれ。そんな過酷な条件下でも、爆上げが期待できる銘柄は常に眠っているからだ。今回、カリスマと呼ばれる相場師たちの厳選銘柄をこっそり聞いた。
上場企業の’19年3月期決算は3期ぶりの減益となった。今期は増益予想なものの、前々期の水準より業績予想は弱く、過去最高益が狙える環境ではない。Bコミの名でも知られる坂本慎太郎氏は市場を次のように見つめる。
「企業収益は依然として高水準ではあるものの、米中貿易摩擦懸念などから外国人投資家は日本株を大量に売り越してきました」
株価上昇をけん引してきたのは好景気と企業の好業績だと坂本氏は指摘。ゆえに景気減速が招く影響は大きい。
「年末に向けて景気後退まで至らなくても、減速傾向が見えれば、現状の株価は割高という判断に傾いていくでしょう。ここまで株価が堅調すぎた反動から、大きな下落を招く危険性も」
つまり、全体相場に対しては「強気のスタンスで臨めない」というのが坂本氏の見解だ。さらに注意を促す。
「局面次第で株価の反応には違いが出てくるものです。景気が良ければ、好材料を素直に好感して株価が上昇しがちですが、逆に景気がパッとしなくなれば、ポテンシャルを秘めている銘柄も見過ごされる可能性が出てきます」
大量の資金流入が見込まれない局面では、どうしても一部の銘柄に物色が集中してしまうためだ。
したがって、どんなに確信があっても特定の銘柄で一本勝負を挑むのはリスキーだろう。複数の大化け候補銘柄をバスケット買いしておき、「その中からいくつか当たりが出ればラッキーだというスタンスが無難」(坂本氏)と言える。
それを踏まえたうえで、氏が6銘柄を選定。
’18年のメディア出演、講演数は200本超。超敏腕評論家!
減益で全体相場は弱気
ハッシュタグ