相手の興味を引く自己紹介。たった一言添えるだけで大きな効果が
おもしろみのある人と、おもしろみのない人がいる。おもしろみのある人は、上司からも同僚からも部下からも親しまれ、人の輪の中心にいることが多い。おもしろみのない人は、周囲の人から疎まれやすく、孤立しがちだ。
「あの人はおもしろみのある人だ」「おもしろみのない人だ」と言われて、おもしろみのある人になろうと思っても、そう簡単にはなれない。おもしろみのある人になるために、冗談のひとつを言おうとおもっても、的を射た冗談を言うことはとてもむずかしい。
結局、おもしろみがあるかどうかは、生まれ持った天性によるもので、後天的に身につけることはむずかしいと、あきらめている人も多い。
しかし、もし、たったひとつのスキルを身につけることによって、おもしろみのある表現をすることができて、周囲の人を引きつけ、人の輪の中心に立つようになれる……。そんなスキルがあったとしたら、身につけたいと思わないだろうか。
それも、だれもがその場で身につけることができて、15分もすれば、あまり意識しないで繰り出せるようになるスキルだとしたら? 15分間、反復演習をしてみたいと思わないだろうか。
筆者は20年来、身につけたいスキルをパーツ分解し、コアスキルを反復演習して、発揮できるようにする能力開発プログラムを実施してきた。さまざまな層のビジネスパーソンが繰り出すスキルを分解して、おもしろみのある人になれる、ひとつのコアスキルに行き着くことができた。そのスキルが、自己紹介をするときに、自分の今の気持ちや状況を一言添えるスキルである。
自己紹介というと、「○○会社△△部の山田太郎です」というように、会社名、所属名、氏名を言う人がほとんどだ。その自己紹介に、自分の今の気持ちや状況を一言添えるのだ。
「○○会社△△部の山田太郎です。お会いできてうれしく思っています」
「○○会社△△部の山田太郎です。お忙しい中、本当にありがとうございます」
「○○会社△△部の山田太郎です。とても素敵なオフィスなので、びっくりしています」
なにも、お世辞をそえろと言っているのではない。それでは逆効果だ。素直に思ったことを一言そえるだけで、相手との親密度は格段に増す。
これらの例は、初めて会った人に繰り出す自己紹介の例だ。では、自分のことを知っている人に対してはどのような自己紹介をすればよいだろうか。このように申し上げると、知っている間柄同士であれば、自己紹介は不要だと言う人が多い。
おもしろみのある、ない人の違い
たった一言の積み重ねが、大きな差を生む
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