「買春願望」発言の丸山議員と、「買春可能バー」に案内された桜田前オリパラ大臣――与野党で違った外務省の対応

「宗男先生が拘束されてないのに、なんでオレが出られないんだよ!」

納沙布岬

北方領土を望む根室市から、丸山議員が参加した「ビザなし交流」団は国後島など北方領土に向けて出発した

 2000年当時、与党であるサハリン訪問自民党国会議員団に対して、外務省は買春可能なバーへ案内をした。一方、今年5月に国後島を訪問した野党議員の丸山氏に対して、外務省はロシア人女性のいる店に連れて行くことはなかった。  ちなみに『週刊文春』は、宿泊施設からの「外出禁止」を命じられた丸山氏が「鈴木宗男先生は外出したらしいじゃないか! 宗男先生が拘束されてないのに、なんでオレが出られないんだよ!」と言ったことを紹介している。当時、与党議員だった「新党大地代表」の鈴木氏と、野党議員の自分との差別的対応に気がついていたとみられる。与野党議員への外務省の対応の違いが、丸山氏の暴言の一因になった可能性もある。  丸山氏だけを悪者にして切り捨てるだけでこと足りるのではなく、「なぜそのような暴言が出たのか」という原因分析をするとともに、桜田氏を含めた与党国会議員との比較や外務省の与野党議員への対応の違いなども明らかにすることが重要なのではないか。 <取材・文・撮影/横田一> ジャーナリスト。小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)に編集協力。その他『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数
ジャーナリスト。8月7日に新刊『仮面 虚飾の女帝・小池百合子』(扶桑社)を刊行。他に、小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)の編集協力、『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数
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