「敵対的」と表現されるデサントvs伊藤忠の買収劇だが、鈴木氏は違った見方もする。
「デサント側は一時的にリストラなどがあるかもしれませんが、長い目で見れば会社が強くなり、雇用の安定や給料アップに繋がるかもしれません。少なくとも伊藤忠は、成長を一緒に目指そうとしているはず。『外圧はチャンス』と捉え、メディアで『敵対的』といわれていても拒絶反応を持ちすぎることはないのです」
【永濱利廣氏】
エコノミスト。跡見学園大学非常勤講師。専門は経済統計・マクロ経済分析。内閣府経済財政諮問会議政策コメンテーターも務める
【鈴木一功氏】
早稲田大学大学院経営管理研究科教授。富士銀行(現みずほ銀行)でM&A部門チーフアナリストを務める。M&A関連の記事を多数寄稿
― 敵対的買収が増えるワケ ―
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