次に友だちの態度に嫌悪を抱き、学校に閉塞感を覚えたと考えられる理由です。このことは友だちがロボットに見えたという発言に現れていると思います。
友だちがロボットに見えるという視点は、宿題をやらずに先生に叱れた「叩かれた」という出来事以前から、ゆたぼんは感じており、それが宿題の一件を通じて、さらに助長されたと考えられます。
動画②0:00:30~あたりから、「親の言うことと先生の言うことを「はい、はい」黙って聞いていたからです。なんかおかしいなぁ~と思って、僕は宿題をやりたくなくて、やらなくなりました…略…」と友だちがロボットに見えた理由をゆたぼんは説明しています。
「僕は宿題をやりたくなくて」という行動に至るまでに何が起きたかはわかりませんが、ゆたぼんは様々な「しなくてはいけない」というルールに疑問を抱く性向があり、それが日々の学校生活で解消されず、たまたま宿題をやらないという行動として表面化したのではないかと考えます。
そして、
動画①0:03:30~の茂木氏の意見「本当は、さぁ、そのロボットみたいに見えた子たちも本当は色々悩んでいたりしてたのかも知れないんだけど、ゆたぼんが自由に見えたから、それでちょっと色々言ったりしたかもよ」「本当はゆたぼんみたいに思っていたことがあるかも知れないよ」に、ゆたぼんは、熟考や不満、嫌悪に関わる表情筋の動きをさせ、その直後「でもな」と否定し、給食だけ食べに学校に行ってそして帰ろうとすると「ズルい」「セコい」と友だちから言われたと、当時の不満を述べます。
宿題の一件から、学校には給食だけ食べに通っていたゆたぼんですが、ルールを守っている友だちから非難の声を浴びます。ゆたぼんの目には、ルールに疑問視しない友だちがますますロボットのように映ったのかも知れません。
こうしたことから、学校にいても自尊感情が満たされなくなり、学校そのものに閉塞感を覚えたのだと思われます。