かつらは国連制裁に抵触しない? 北朝鮮かつらや布ビジネスが盛り上がる

「かつらは国連制裁に抵触しない」は本当なのか?

 2019年1月31日に北朝鮮の原材料を使った「つけまつげセット」をアメリカで販売していたとして米カリフォルニア州の「エルフコスメティクス」という企業が、核、弾道ミサイル開発に対する国連制裁に違反したとして100万ドル(約1億1500万円)の制裁金を支払うと、『AFPBB News』が報じている。   エルフコスメティクスは、原材料を中国企業から輸入したので北朝鮮製が混ざっているとは認識していなかったとコメントしている。この例からすると、かつらも国連制裁に抵触する可能性は高い。

「人毛のほうがコストが安い」の噂

 かつら貿易商の薛氏は、人工毛を使ったかつらだと主張するが、「北朝鮮では人工毛よりも人毛のほうがコストが安いのでは?」という恐ろしげな声も聞こえてくる。  かつらや布ビジネスを手がける両経営者は、まだ大した利益は稼げていないが、近い将来の北朝鮮への国連制裁緩和を見越しての先行投資と人脈、人材の確保のために動いていると話す。 <取材・文・撮影/中野鷹 Twitter ID:@you_nakano2017
なかのよう●北朝鮮ライター・ジャーナリスト。中朝国境、貿易、北朝鮮旅行、北朝鮮の外国人向けイベントについての情報を発信。東南アジアにおける北朝鮮の動きもウォッチ。北レス訪問が趣味。 Twitter ID@you_nakano2017
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