SHOWROOM前田氏も駆使する「メモ」。その威力を存分に発揮するためにしたいこと
数年に一度、「メモブーム」というものが到来する。数年前には「方眼ノート」を使ったメモの本が流行り、最近では、SHOWROOMの前田裕二さんの「メモの魔力」などの本の登場で、メモブームが再発している。
レオナルド・ダビンチやエジソンがメモ魔だったように、どんな天才でも記録と思考のためにメモを活用していた。メモをすることには様々な効果があることを、なんとなくわかっている人は多いが、それを習慣化させられなかったり、習慣化できているとしても、表面的な方法だけを真似して、本来のメモの効果を科学的に十分に発揮できていない人をよく見る。
今回は、心理学を使った戦略的なメモを習慣化させる方法や、効果的なやり方について解説する。
普段、議事録を取る以外で考えたことや日常の出来事をメモをする人はどれくらいいるだろうか?
そもそも、メモを書き込むツールとして紙の手帳があり、予定を書き込む作業の延長線上にメモをする行為があった。しかし、最近では多くの人がgoogleカレンダーのような予定を管理することに特化したデジタルツールを使う人が多くなり、予定のなかにメモをするという行為は追加作業となってしまったため、心理的負荷が大きくなった。
また、紙の手帳のメモ欄が空白だと、物足りなさや何かしらで埋めないといけない心理作用が働いて、能動的にメモ欄を埋めるようになる。過去のメモ欄で空白なのが意図せず目に入り、「メモができていない」と、気づかせる効果もある。googleカレンダーを使っていると、埋めるべき空白が見えていないため、心理作用が働かない。とにかく、紙の手帳はメモを能動的にさせる仕組みができていたのだ。
メモをする習慣を身につけるには、メモ欄のある紙の手帳を使うのがもっとも効果的だ。そうすることで、空白を埋めるという心理作用の面や、予定を管理するという日常の延長線上にメモをするという行為が生まれるため、習慣化しやすい。
どうしても、googleカレンダーのようなデジタルツールを使いたいという人は、googleカレンダーと連携している手書き手帳アプリ(少し前まで全然無かったが、最近は種類が充実している)を使うか、別でメモ帳を準備するか、手書きメモアプリを使ってタイトルを日付にしてメモを毎日取ることをオススメする。
ただ、デジタルツールだとメモを習慣化させるには、紙の手帳を使う以上に精神力が必要だ。
私は以前、メモの習慣を作るために仕事上デジタルカレンダーでスケジュールを管理する必要があったが、メモを習慣化させるために紙の手帳も使っていた。左側がスケジュール管理で右側がメモ欄の一日1ページの手帳を半年間使っていた。
やはり、メモ欄に空白の日があると、「サボっている」と明確にわかるため、自分に対してプレッシャーを与えることができた。メモの習慣がついてきた頃に、iPhoneやiPadでスタイラスペンを使って手書きでメモをするようにステップを踏んだ。現在もその習慣は続いている。
メモ帳よりもメモ欄のある手帳を持とう
「空白を埋める」心理を利用する
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