お金持ちはこう投資する! 資産百数十億の美容院長が熱狂する「バイオリン投資」とは?

 先行き不透明な時代において資産運用での“自己防衛”は必須だ。しかし、やらなければと思いつつも実際にはむしろムダな出費にカネをかけている人が多いのではないか。今回、実際に資産を築いた人たちの運用方法を丸裸にした。その手練手管をぜひ生かしてほしい。

麻生 泰氏 赤坂院内にある一室にはアンティーク家具やピアノ、バイオリンなどが並ぶ

資産百数十億の美容院長がバイオリンに熱狂する理由

「正確な数字はパッと出てこないのですが、自身の総資産としては百数十億円ほどはあるかと思いますよ」  そう話すのは、東京美容外科やAGAスキンクリニックを経営する美容外科医の麻生泰氏だ。「第二の高須先生」という呼び名すらある彼の資産のうち、最も大きいのが自社株と実業でのキャッシュフローが生み出す膨大な現金である。

麻生氏が所有するハワイの別荘(2億円)。ほかに世界に25台しかないピアノ(2500万円)やプーケットのウェイクボード施設とヴィラ40棟(5億円)なども所有する。

「預金としては常に100億円ぐらいある状態をキープしています。一方、運用する資産は、短期で回すものだと外資系投資銀行に預けてレバレッジを利かせてハイリターンを狙ったり。残りは長期運用で国内外に不動産を持っています。ワイキキにあるビーチタワーや、プーケットのウェイクボード施設、河口湖畔の別荘などです。ほかにヘリやボートもあるのですが、不動産は賃貸用にして年中運用したり、ときには従業員の保養所として使えるようにしていますね」

有名バイオリニストに貸して演奏してもらうことにより、価値が上がっていく

 そんな実物資産のなかでも、麻生氏が今、最も注目しているのがバイオリンだという。

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「バイオリン投資は貯金感覚です。仮に日本が崩壊してもバイオリン一本持って逃げればよくて、ヨーロッパでは実際にそうやって戦火から逃げた資産家がいたそうです。僕が所有しているのはストラディバリウス(6億円相当)ですが、実際に価値が年々上がる一方なんですよ。ただ持っているだけじゃダメで、有名バイオリニストに貸して演奏してもらうことにより、価値が上がっていくんです。あと、僕自身も演奏するんですよ。単純に上達したかったという理由も大きいですし、そうすると投資価値以上に各界との繋がりも広がって本業にもいい影響が出ています」
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「超富裕層」のスケールのデカい運用方法
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