合理主義に徹する気鋭のフィンテック社長の意外な実物資産とは?

 先行き不透明な時代において資産運用での“自己防衛”は必須だ。しかし、やらなければと思いつつも実際にはむしろムダな出費にカネをかけている人が多いのではないか。今回、実際に資産を築いた人たちの運用方法を丸裸にした。その手練手管をぜひ生かしてほしい。
投資イメージ

CORA / PIXTA(ピクスタ)

気鋭の金融ベンチャー社長は徹底した合理主義

「個人的な意見ですが、資産としての保険は合理性がないと思うんです。あと、車など減価償却がある資産は本質的に持つものではないかなと。だから僕は賃貸だし、車はおろか自転車もシェアサイクルです」  そう語るのは「お金のデザイン」のCEO、中村仁氏だ。気鋭のフィンテックベンチャーを率いる中村氏のポートフォリオは、やはり大部分を自社製品であるAI搭載ロボアドバイザーサービス「THEO」で、世界中の資産クラスに分散投資中だ。 「基本的には手堅く持つコア資産と、リスクをとるサテライト資産に分けたほうがいいと思っていて。コア資産は株など運用先を世界に分散し、リスクコントロールをして長期運用を心がけています。一方、サテライト資産はあくまで余剰資金を充てる。個別株などを、痛手にならない程度で買うことですね」  ただ、ポートフォリオのなかには意外な実物資産も……。

ポートフォリオにあった意外な実物資産とは?

「実は高級ウイスキーが100本以上あります。もともとは好きで集めたのですが、今は値上がりしてそれなりの額になるでしょうね。1万円で買ったボトルが数万円になるのが当たり前なので。値下がりしても飲めば損じゃないですし」

中村氏が購入しているのは「国産ではなくスコッチが中心」だとか。昨年には英国で60年物のスコッチウイスキー「マッカラン・バレリオ・アダミ1926」が約6570万円で落札された例も

 自分が心底好きだからこそ値上がりする逸品もわかるわけだ。
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中村氏のポートフォリオをまとめてみると……
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