家賃収入で年収1000万。億り人目前のサラリーマンの決めては「不動産」+「株」のサイクル投資

 先行き不透明な時代において資産運用での“自己防衛”は必須だ。しかし、やらなければと思いつつも実際にはむしろムダな出費にカネをかけている人が多いのではないか。今回、実際に資産を築いた人たちの運用方法を丸裸にした。その手練手管をぜひ生かしてほしい。

不動産収入を株に再投資する“サイクル投資”が奏功

西野正さん(仮名・49歳・IT) 年収/1200万円 住宅ローン/投資用 資産/9800万円  都内に住む西野さんのポートフォリオは、日本株の個別銘柄と不動産がメイン。結婚と同時に都内に一戸建てを購入し、数年後には低金利ローンへの借り換えを行うなどアクティブに動く彼だが、「当時は投資など念頭になかった」と言う。 「株式投資については、リーマン・ショックのときに『100年に一度のクラッシュ』といわれていたのを見てインデックスへの積み立て投資を始めました。不動産投資は公立図書館で芦沢晃さんの本を読んで始めたんです。コツコツと貯めていた貯金を元手に不動産投資用ローンを組んだのですが、それが今の資産を築くための分岐点でしたね」  継続的な融資と返済額の最小化を重視した結果、今は信用金庫からの借入比率が高くなっているという。そして、不動産収入は基本的に株式などに再投資し、株式の利益を新規不動産の購入資金に充て、不動産の売却益が出れば株式投資へという“サイクル投資”を実践している。 「投資の利益は、その時に最も投資効率がよさそうな投資先への再投資を心がけていますね」

幅広い視野の投資先はリスクヘッジにも

 ほかにも知人の会社への投資やFX、米国株などさまざまな投資に取り組んでいる西野さん。最近では「現代アート」への投資も視野に入れるなど、どん欲だ。 「当初の目標である家賃収入で年収1000万円は達成できたので、次は株を中心とした有価証券への投資で資産1億円を目指します
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サイクル投資で堅実に稼ぐ西野さんのポートフォリオは?
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