人を引きつける話術、身につけるために「自撮り」が効果的!?

 話を聞いていて、つい引き込まれてしまう人がいれば、興味が持てない人がいる。近づきたいと思う人がいれば、遠ざかりたいと思う人がいる。話していれば、周りに人だかりができる人もいれば、周りの人がすぐに散ってしまい孤立感を味わってしまうもいる。

顔立ちや関係性でアイコンタクトの適切な長さは異なる

photo via Pexels

 筆者は20年来ビジネススキル演習をするなかで、人の輪の中心にいる人と、孤立してしまう人とのスキルの違いは何かを見極めてきた。そして、そのスキルを分解して、最も影響を与えやすいコアスキルに行き着いた。それが、アイコンタクトの長さだ。  人の輪の中心にいる人は、アイコンタクトが2、3秒だ。一方、孤立してしまう人は、アイコンタクトが短過ぎるか、長過ぎる。これが、人を引きつけるかどうかを左右するコアスキルなのだ。  もちろん、それには個人差がある。一般的には、髪が長く、眉が太く、ひげがあったり、顔の彫が深く、日焼けしている……いわゆる顔の濃い人は、アイコンタクトが短めでも十分に相手を引きつけることができるし、少しでも長すぎると抵抗感を与えやすい。  一方、髪が短く、眉が細く、顔の彫が浅く、色白……いわゆる優しい顔の人は、アイコンタクトが長めでないと相手を引きつけることができず、長く視線を合わせていても抵抗感を与えない。

日本のビジネスの現場で最適なアイコンタクトは2、3秒

 また、相手との関係性にもよる。演習をしていると、同じ部署で同じ仕事をしている同性の人同士の場合は、5、6秒程度のアイコンタクトでも引きつけられやすいと感じる。いろいろな会社でさまざまな仕事をしている、各階層の人同士で演習すると、2、3秒のアイコンタクトが心地よいと答える人が最も多い。  地域差もある。北京、深セン、上海など中国各都市で演習した際は、初対面の人同士での演習にもかかわらず、5、6秒のアイコンタクトが引きつけられやすいと答える人が最も多い。  このように、顔立ちや相手との関係性を考えた場合、日本のビジネスパーソンの演習参加者の最も多い答えが2、3秒のアイコンタクトなのだ。従って、話し手によっても個人差はあるし、相手との関係性によっても変わってくるが、2、3秒でアイコンタクトを外すということが、最大多数にあてはまる最も相手を引きつけやすい基本の型と言える。
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正しいアイコンタクトの秒数を見極めよう
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