年15~17%のリターン。着実に利益を出すための、「ネット株手帳」のススメ

ネット株手帳への記入を根気よく続けることで、情報・知識が蓄積される

2018年損益 1年が終わった段階で、その年の月別および累積損益表を作成します。2017年の1年間を振り返ると、累積利益(1~12月の累積)は354万2856円になりました。投資額2000万円の17.7%のリターン(利益)を得ることができました。同様に2018年の累積利益は307万4277円でした。15.4%のリターンです。  同年後半の株価大暴落を考慮すればまずまずの成績だったと思います。自分で記入した1年間の損益表を見ながら、来年の世界経済,とりわけ米国経済や中国経済の動き、さらに日本経済の動向などを総合的に展望し、投資戦略をゆっくり練ってください。 「石橋攻略」は、ネット株手帳に日米の株価関連指標および月間、累積の損益を記入することでひとまず完了です。毎回の記入はそれほどの時間はかかりませんが、毎日続けることが肝心です。記入を根気強く1年間続けると、あなたの株関連の情報・知識が蓄積され、あなたなりの相場観が形成されます。この相場観が大切です 「石橋攻略」はこれで免許皆伝です。後は皆さんが「ローリスク、ミディアムリターン」に挑戦して成果を上げられることを願い、この連載を閉じたいと思います。長い間の閲覧、ありがとうございました。 ◆石橋叩きのネット株投資術 第30回(最終回) <文/三橋規宏> みつはしただひろ●1940年生まれ。1964年慶応義塾大学経済学部卒、日本経済新聞社入社。ロンドン支局長、日経ビジネス編集長、科学技術部長、論説副主幹、千葉商科大学教授、同大学名誉教授、環境を考える経済人の会21事務局長等を歴任。主著は『新・日本経済入門』(日本経済新聞出版社)、『ゼミナール日本経済入門』(同)、『環境経済入門』(日経文庫)、『環境再生と日本経済』(岩波新書)、『サッチャリズム』(中央公論社)、『サステナビリティ経営』(講談社)など。
経済ジャーナリスト。1964年、日本経済新聞社入社。ロンドン支局長、日経ビジネス編集長、論説副主幹などを経て、千葉商科大学政策情報学部教授。2010年から名誉教授。専門は日本経済論、環境経済学。編著書に『新・日本経済入門』(編著、日本経済新聞出版社)『環境が大学を元気にする』(海象社)など多数。『石橋をたたいて渡るネット株投資術』(海象社)を8月9日に上梓。
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