年収1000万クラスの準富裕層が「普通の女性」を好む理由<現役愛人が説く経済学72>

 年収1000万円クラスのリアルな生活とは?

 年収1000万~2000万円くらいの男性にはたいてい、奥様と子供がいて、郊外の一戸建てや湾岸エリアのタワーマンションの住宅ローンと教育費に追われる庶民的な生活を送っています。やめておけばいいのにベンツやBMW、アウディなど中途半端な高級車を所有し、ムダな保険にたくさん入っているのも彼らの特徴です。  日用品はイオンやニトリで安く購入、必要のない飲み会には出ないなどの節約術も心得ていますが、とにかく見栄を張るための消費が多く、貯蓄は意外にもできていません。  ただ世間的に見れば、年収1000万円以上はありますし、職業威信も高いですから富裕層の意識をお持ちでしょう。ですから何十万円もかけて、高級愛人バンクに登録するのです。  彼らは、クラブやキャバクラで複数の女性にお金をつかうなんてバカバカしいと考えています。水商売の女に金をばらまくのは時代錯誤の愚行だというんですね。  ただし1人の愛人が見つかればそれなりのお金を使って下さいますから、その1人になれるよう営業を頑張る必要があります。  お高く止まらず、初期投資として時間の長いデートに付き合ったり、長文LINEに耐えたりするのはもちろん、自分のことを積極的に話して信頼を獲得するなどの工夫も必要です。  ここで個人情報を出し惜しみしてはいけません。個人情報を話せば話すほど、「脇の甘い普通の女性」らしさが出ますから、準富裕層のニーズを満たすことができます。  そうして金を払って女性とコミュニケーションする行為の、どこがキャバクラと違うのか分かりませんが、そういうことは言わずにしおらしく行動し、半年以上の安定契約を取れれば御の字。  私はこうして、取引先ポートフォリオの8~9割を準富裕層で安定させ、富裕層を狙ったマーケティングの準備を始めたのです。 <文・東條才子>
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