④「自己省察」:重要な会議や心に残る話を聞いたら必ずノートにとる
アリアンツの保険子会社ファイアマンズ・ファンドのCOOで、当時37歳の若さで「インシュアランス・アンド・テクノロジー」誌でCOOオブザイヤーの1人に選ばれたジョー・ベネダッチは、自らの成功要因を自分で振り返る習慣のおかげだと述べています。
彼は、重要な会議や心に残る話を聞いたときは、その内容とともに「どこに感心したのか」「どこは賛成できないのか」「誰がどんなことを言ったのか」などをメモしています。その過程で思わぬひらめきを得たりすることも多く、更にその後の関係づくりにもいい影響があるそうです。
⑤「自信」:権力者は自信たっぷりに振る舞う人が多い
組織での地位や肩書きは権力の源泉になりますが、現実的にはあなたの地位を知らない第三者と仕事をすることも多いはずです。そのときにあなたが信頼に足る人物かどうかを見極めるために相手が注目するのは、あなたの「行動」や「態度」であることを教授は指摘しています。
権力を持っている人は自信たっぷりに振る舞うので、そうすることで相手は「この人は力があるのだろう」と考えやすくなります。これにはそれに見合う実力があることが前提になりますが、その場合には早めに影響力を発揮することができると言います。
⑥「共感力」:交渉の場では相手の視点で物を考える
交渉の場面では多くの場合、お互い譲歩することで双方に満足のいく結果を得ることができますが、そのためには相手の立場を理解することが必要になります。つまり相手の視点で物を見られるかどうかが影響力を発揮できるかどうかのポイントになると教授は述べています。
上院議員で民主党のリーダーであったリンドン・ジョンソンが活躍できたのは、99人の民主党議員を知り尽くし、それぞれの政治的意見はもちろんのこと、誰が大酒飲みで誰が浮気性かまで把握していたからだと言われています。