超富裕層の愛人になれる女性、なれない女性<現役愛人が説く経済学71>

初心者は「準富裕層」から狙うといい

 超富裕層は、大型連休にイタリア旅行に誘ってきますし、クリスチャン・ルブタンの靴やブルガリの時計をプレゼントしようとします。そんな高いものを庶民が身に付けていたら、会社の同僚や彼氏に怪しまれますし、年末年始は家族と過ごさないといぶかしがられます。これがホステスや、愛人収入だけで生活している女性なら対処できるでしょうが、OLの私にはハードルが高すぎました。  というわけで、平凡な庶民の私は、年収1000万、資産でいうと5000万クラスの準富裕層を相手に愛人マーケティングを展開したのですが、結果的にはそれでよかったのです。  彼らの多くは、忙しい勤務医や雇われ社長、会社役員などで、私と価値観が合いました。価値観が合えば愛人にしていただくのも簡単でして、多くの契約をゲットできたのです。  彼らから得た資金で、私はエステやジムへ通い、イメージコンサルタントと契約して外見を磨き、多くの本や映画に触れ、会話の引き出しをさらに増やす努力をしました。  さらには愛人男性に出してもらった資金で、家賃の高い都心へ引っ越し、通勤時間も短縮。日々の通勤に時間がかからなくなったので、仕事終わりに銀座のクラブで働くことにしました。もちろん下っ端のアルバイトですが、接客を通して一流ホステスのコミュニケーション力と、銀座で遊ぶ富裕層の実態を学ぶためです。すべて愛人ビジネスをよりスケールさせるための先行投資でした。  まずは初心者でも相手にできる「準富裕層」をターゲットに営業し、資金を貯める。貯めた資金を自己投資に回し、本物の富裕層に選ばれるためのコミュニケーション力を身につける。  今の私はまだこの途上ですが、最近、資産5億クラスの富裕層との出会いが増えてきました。彼らはやはり、ケタ違いです。これからどんな愛人生活が待っているか、楽しくて仕方ありません。 <文・東條才子>
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