ここで、みなさんにもこの調査で行われたユーモアに関するアンケートを一部抜粋したので回答してみていただきたい。前述のとおり、以下は本調査で使われたユーモア理論に基づいてユーモア度を測るために使われたアンケートだ。
以下の質問に対して、5段階(1:当てはまらない⇒5:よく当てはまる)で評価していただき、その合計点を算出していただきたい。
1.考え方に柔軟性があるほうだ
2.失敗することを恐れずチャレンジするほうだ
3.クリエイティブ(創造的)な作業が得意だ
4.「1+1=」という問題には2つ以上の答えがあると思う
5.チームワークはよいほうだ
6.物事に対する理解は早いほうだ
7.健康状態は良い
8.失敗してもすぐに立ち直る
9.遊び心がある
10.プラス思考である
いかがだっただろうか。これらの合計点が高い人ほどユーモア度が高いということがわかっており、その数値の高さが営業成績に直結している。
アンケートの内容を見てもわかる通り、営業成績と相関のある「ユーモア」というのは、お笑い芸人のように爆笑を取るような「笑い」とは異なる。
むしろ、ユニークな発想・視点を持っているかどうかがユーモア度を左右している。
では、ユーモア度を高めるにはどうしたらいいのかについてだろう? アンケートを見てみると、チャレンジ精神、チームワーク、吸収力、発想力というところがポイントになっている。つまり、友人と旅行や遊びに出たりして新しい経験を積むことが、自分のユーモア度を高めることにつながる。
筆者の周りでは、ユーモアのある人はアウトドア派だったり、たくさんの人に出会って話をしている場合が多い。
実際に、友人関係においても、ユーモアのある友人と一緒にいるほうが、満足度が高いという実験結果もある。だから、ユーモアのある人の周りには人が集まってきて、また新しいチャレンジができる。ユーモア度を高めるサイクルに入ることができるのだ。
読者のみなさんも、営業成績、そしてユーモア度を高めたいならば、友人とまだ行ったことがない場所に旅行に行ったり、友達を集めたスポーツイベントを企画、初対面の人に会いに行くなどしてみてはいかがだろう。ユーモア度を高める取り組みをプライベートのなかで楽しみながら行えるはずだ。
【参考資料】
『心理学が解明「大笑いすると、創造力が3倍になる」』PRESIDENT ONLINE
『ビジネスにおけるユーモア度調査営業成績とユーモア度の相関』 大島希巳江
『ユーモアと社会心理学的変数との関連についての基礎的研究』 谷 忠邦ら
【山本マサヤ】
心理戦略コンサルタント。MENSA会員。心理学を使って「人・企業の可能性を広げる」ためのコンサルティングやセミナーを各所で開催。これまで数百人に対して仕事やプライベートで使える心理学のテクニックについてレクチャーしてきた。また、メンタリズムという心理学とマジックを融合した心理誘導や読心術のエンターテインメントショーも行う。クラウドワークスの「トップランナー100人」、Amebaが認定する芸能人・著名インフルエンサー100人に選出。
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