日本の野党よ、AOCを見習い、テーブルを揺らし、真正面から喧嘩せよ

写真/AFP=時事

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日本の野党よ、AOCを見習い、テーブルを揺らし、真正面から喧嘩せよ

 去年の夏から夢中になって注目し続けている人物がいる。毎日その動静を追いかけ、各種ウェブサイトを検索してスケジュールを確認し、テレビ露出があれば欠かさず録画する。  ここまで私が夢中になっている人物とは、先ほどの米中間選挙で「民主党から立候補して」見事当選し、史上最年少の女性下院議員となったアレクサンドリア・オカシオ=コルテズ(以下AOC)議員にほかならない(きっちりコルテ「ズ」と濁るところに、こだわりを見ていただきたい)。最初に私が彼女について「すごいヤツがいる!」と自分のメルマガで言及したのは、昨年6月末のことだから、随分と早い。  先日、彼女の演説が日本でも話題となった。彼女はこう言う。 「公正とは、『行儀がいいこと』と『黙り込む』ことは、決して同じではないと確かめることです。実際、正しい行動とはテーブルを揺することだったりするんです」  これだ。去年の夏、彼女を見つけ夢中になったのは、この「何があっても黙らない」喧嘩スタイルがあったからだ。面白いことに、トランプの選対本部長を務めたスティーブ・バノンさえも、思想的に真逆であるはずの彼女を賞賛しだし、「根性と決意と闘志を持っている」とべた褒めに褒めている。 「根性と決意と闘志」……。この3つは久しく日本の野党から失われたものではなかろうか。  6年たっても旧民主党政権と隣国の悪口を言うことぐらいしか能がなく、自慢のアベノミクスとやらも粉飾統計でごまかされたものだと判明しつつある安倍政権に、有権者はそろそろ辟易し始めている。しかし支持率は盤石だ。どの世論調査を見ても、「他に適当な人がいない」が支持する理由のトップになっている。  これはひとえに野党のせいだ。安易な離合集散で話題を集めようとしたり(玉木や小沢など)、人寄せパンダ(橋下徹など)にすり寄ってみたりと、野党陣営はいまだに三文芝居のようなことばかりにうつつを抜かしている。正論を吐き、根性を見せ、政権打倒の決意をにじませ、戦う姿勢を崩さないという、「野党の本分」をおろそかにしているのだ。
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「根性と決意と闘志」を有権者に見せるべき
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