写真/時事通信
一方で今井氏は「アップルの株価が140ドル近辺まで下がれば、大株主のバークシャー・ハサウェイ(著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いる会社)の買値が意識されて底堅く推移しそう。株価指標的には割安だし、時間はかかりそうだが反発したときの上昇幅は大きくなると思います」と予想。とはいえ、アマゾンやグーグルについては、両氏とも好意的にとらえているという。
「昨年秋にアマゾンが保守的な業績予想を発表したのは、クリスマス商戦におけるポジティブサプライズを演出するためという見方もできます。また、グーグルは現在でも広告を出す企業にとっては魅力的だし、インターネット広告市場で同社に代わる企業は見当たりません」(今井氏)
「EC(電子商取引)市場自体は拡大を続けていますし、AWS(アマゾンウェブサービス)をはじめ、その他のビジネスも収益化しつつありますから、業績・株価とも復調するのでは」(A氏)
ただし、アマゾンに関しては「CEO(最高経営責任者)であるベゾス氏の離婚の行方によっては、ベゾス夫妻が保有するアマゾン株の保有方針が変更される可能性は残ります」(今井氏)とのことで、一定の注意は必要だろう。
さらに今井氏は「次世代のGAFA」になり得る存在として注目している銘柄があるという。
「最注目はカード決済処理のスクエアとID管理のオクタですね。ほかにも未上場ではありますが、タクシー配車アプリを手掛けるウーバーテクノロジーズなど、有望企業がまだまだ眠っています」
ショック安には注意が必要だが、割安感の漂う現在の米国株市場は、GAFAを追随するような次世代の世界を牽引する企業を仕込むチャンスにもなりそうだ。