3位 三井不動産株式会社/4.66
2位 株式会社セールスフォース・ドットコム/4.76
1位 グーグル合同会社/4.78
気になる1位は、革新的な働き方が話題となっているグーグル。
「風通しがよく組織体制は非常にフラット。日本法人だがレポート先はオーストラリア、シンガポールなどとなり、グローバルな環境で活躍できる。終身雇用を前提とはしておらず、人の入れ替わりは早い。一方で仕事や職場環境が嫌で辞めるのではなく、次のステップに進む前向きな転職が多く、脱google後もgoogleのセミナーに登壇したりと、人の能力が評価される」(アーキテクト、男性)と言った声があるように、たびたびメディアでも取り上げられているとおり、社員の働きがいを刺激するような仕掛けをしていることが、この結果に結びついているのだろう。
しかし、クリエイティブな業界や新興企業ばかりがランクインしているかというと決してそうではなく、老舗企業の名前も多く見受けられる。
3位の三井不動産については、老舗ながら「近年、急速に働き方改革が進んでおり、原則としてPCも20時(早く帰るデーの水曜日は19時)には電源が落ちるため、非常にワークライフバランスは良い。ゴールデンウィークも中日の休み取得が全社的に推奨され、連続した休暇も取りやすい」(総合職、女性)などの声があったという。
いずれにしても、「働きがい」を感じられる企業は、「特定の業界」に偏っているわけではない。残業時間や有給消化率もまちまちで、働きがいがあれば、そういった部分のプライオリティは低くなるのかもしれない。ランキングを見ながら、あらためて働きがいとは何かを考えてみるのも面白いだろう。
特に管理職に就いている人間ならば、部下のモチベーション維持や待遇改善は重要な仕事のひとつ。上位に入った企業のメソッドを研究してみるのもひとつの手だ。
出展:Vorkers「
働きがいのある企業ランキング2019」
取材・文/HBO編集部