100万円稼ぎたいなら、200万円分の仕事をすべきである理由<現役愛人が説く経済学68>

 何が言いたいかと申しますと、愛人ビジネスをスケールさせるためには「保有効果」に照らして、ときに自分を「安売り」しなければいけないということです。あなたが毎月100万稼ぎたいなら、200万円分の働きをしないとその収入は得られない。こう言い切ってもいいでしょう。  少し話題が逸れますが、会社員も同じですよね。私のサポートをして下さっているファンドマネージャーの男性は、年間1000億円売っても、年収が100万円も上がらなかったそうです。彼は不満を述べておられましたが、売上という自分の価値に対して、年収はダイレクトについてこないのが「普通」なんですね。  愛人ビジネスをしている私も、正直「これだけ頑張ったのに」ということはございます。顧客に対して、私が毎日LINEをして、個人情報も管理して、電話もして……という営業活動を知人に言ったところ、「それ、毎月100万円くらいもらわないと割に合わないよ」と言われました。おじさんやおじいさんの恋愛感情や暴言に付き合うのは、一般的な感覚からすると非常にストレスフルな労働だそうです。まあ、そうですよね(笑)。  ただ、昨年末にも解説したように(「緊縮化する愛人市場。キャッシュを欲しがる愛人側、渋る富裕男性。双方の世知辛い事情」)愛人契約の相場トレンドは長期的に下がり続けています。それに加えて「保有効果」ですから、自分が思う「2倍以上」働いてようやく、想定した額が稼げるのですよ。この現実を受け入れない女性は、自分を高値で売ろうとして、結果的に1円も稼げません。  私もあまりにストレスが多い顧客とはお付き合いしませんが、ある程度の無理は聞きますし、我慢もします。ぐっとこらえる場面もありますよ。自分のもつ愛人としての価値が、顧客からすれば2分の1以下だと分かっているからこそ、私はよく働きますし、結果的に他人より稼ぐことができる。そう自負しております。 <文・東條才子>
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