長嶋修氏
「いま、成長著しい国と言えば。なんといってもフィリピン。その中でも特に注目なのが、人口の伸びが凄まじいセブ島。2年前と比べて、中心部の物件価格は1・8倍程度。まだまだ、円安ペソ高の路線は変わらないので、長期的に見れば数倍になる可能性も十分なので一番の狙い目と見ています」
こう話すのは不動産コンサルタントの長嶋修氏。東南アジアの他国よりもフィリピンは俄然優位なのだとか。
「中国の上海やマレーシアのジョホールバルは既に不動産の需要が高まってしまい今からは若干遅い。2080年までに人口減がない東南アジア唯一の国でもあります。当然、住む場所も足りていない状況。同じ理由でインドネシア、カンボジアも今後狙い目です」
具体的な物件の選び方……と行きたいが、フィリピンの法律上、外国人が買える物件はコンドミニアムのみ。
「その分空室リスクは抑えられます。フィリピンのホテルの稼働率は平均70%以上で、毎日のように満室。外国人がコンドミニアムしか買えないのは制約ですが、メリットでもあります」
セブ島の投資オススメスポット。ビーチの近くか、買い物や食事できるモール近くはコンドミニアムの稼働率も高くなる
それに、昨今は、日本人にとっても人気の国になってきた。
「セブ島は各国から富裕層がバカンスに来る街ですし、近年では英語の短期留学生も増加。昨年は韓国人が英語習得のために年13万人ほど訪れていますが日本人は2万人ほど。この数字が韓国人並みになれば、面白いですね。日本の人口は韓国の倍以上ですから」
投資すべき物件の場所は、当然利便性の高いところがオススメだ。
「ビーチが近いマクタン島の東岸、利便性の高いアヤラショッピングセンターの半径数キロ、お金持ちが住む高台が狙い目です。価格は700万円~1000万円程度。利回りは年7%前後程度でしょう。でも、マレーシアのように融資緩和があれば、物件価格のさらなる上昇も見込めます。ぜひ視察に行って、直接感じを掴んでください」
日本円で1000万円ほどの資産があるとするならば、海外不動産投資に充ててみるのは大きな手である。
【金言】不動産の需要が上がりそうな国を狙って、視察にも行くべし!
セブ島は世界有数のリゾート地。日本人だけでなく、欧米の富裕層にも人気が高くバカンスに訪れる
【長嶋 修氏】
不動産コンサルタント。TV等メディア出演 、不動産セミナー講師、出版・執筆活動等、幅広く活躍中。著書に『マイホームはこうして選びなさい』(ダイヤモンド社)など
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