「日経平均を動かせる男」が語る、2019年の相場見通しとは?
2019.01.13
オムロンを売ったのは、「マーケットの潮目に沿った行動を取っただけ」と振り返る。
「’18年1月下旬に安川電機の決算が発表されました。好決算だったのですが、翌日は4%も下げた。これはマーケットが求める期待値が高すぎたためで、予想外の下げ機運になった瞬間に安川電機をすべて売りました。そして、すぐにこれはほかの銘柄でも起こるだろうと考えたのです」
そこで、決算発表前に保有するFA関連銘柄を手放すことを決意。結果的にベストなタイミングで売り抜けることができ、オムロンだけでも3億円ほどの利益になったという。cis氏の天才的トレードはこの後も続いた。
「安川電機やファナックなどは日経平均株価への影響も大きく、これまで相場を引っ張ってきたFA関連の下げは全体に影響するだろうと仮説を立てて、日経平均先物を空売りしました」
予想通り2月は日経平均が大暴落し、含み益は一時19億円に。そのときのツイート「一撃19億」は話題となった。
もちろん、「上がっている株を買う」だけではない。cis氏は常に「仮説」を考え、「悪材料で買って、好材料で売る」逆張りで大きな勝負をするときもある。’18年11月、ドコモが「携帯料金を最大4割下げる」と発表し、NTTドコモは15%安、親会社のNTTはストップ安となった。
「このとき、携帯事業にまだ参入していない楽天まで急落していて、『なんじゃこりゃ!』と思って買ったんです。こんなに価格競争が厳しいなら、もし楽天が『やっぱり参入をやめます』と発表したら1000円台くらいまで戻るだろうなと思って、720円あたりで150万株くらい買いましたね」
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