2019年のメキシコペソ、注目はアムロ新大統領の政策

絶好の買い場か

《ペソ/円の5円台前半は絶好の買い場か》’16年11月に4.8円の底値をつけたペソ/円は原油相場の回復を受けて上昇。原油相場の急落を受けて、直近ではペソの売り圧力が強まっているが、足元経済は好転してきており急落リスクは小さい。5円台前半は買い場か 図版/ミューズグラフィック

メキシコペソは原油相場底打ち後に高値へ!?

「メキシコは国家収入の30%以上を石油関連収入が占めています。そのため、原油価格とペソの連動性が非常に高く、先物価格が1バレル=76ドルの高値をつけたタイミングでペソも今年の高値をつけました。対米関係とともに、原油相場の動向が今後のペソを左右する」  どんな戦略が有効なのか? 「原油相場は’18年の安値を割り込んできて下値を模索しているので、当面はペソも売られやすくなるでしょう。ただし、年明け前後からオブラドール(アンドゥレス・マヌエル・ロペス・オブラドール。通称アムロ)新政権の政策が明らかになってくれば、買い材料となってくる可能性も。米国が利上げを実施すれば、メキシコ中銀も追随して利上げをするものなので、政策金利は上昇傾向。直近のGDP成長率が持ち直していることを考えても、下値は限定的と考えています。メキシコペソ/円は’17年の安値である5.1円あたりが下値めどとなり、’14年の高値(8.7円)と’16年の安値(4.8円)の半値水準である6.7円を試す展開もあり得るでしょう。5円台前半の押し目買いを狙いつつ、原油相場が上昇に転じるようならば買いでついていくのも有効です」  新興国通貨のなかでは比較的下値リスクの小さいペソ。スワップ狙いなら、現状ペソ一択かも!? 《’19年メキシコ 注目ポイント》 ①ロペス・オブラドール新政権 ’18年12月に新政権が発足し、’19年から政権運営が本格化する。銀行の手数料引き下げなど、国民受けのよさそうな左派色の強い政策を打ち出してきている点が不安材料。新空港の建設を中止したことも併せて、現状明らかになっている政策は売り材料? ②対米関係 トランプ米大統領が掲げる新たな北米自由貿易協定(新NAFTA)。すでに米国、カナダ、メキシコとで合意に達しているが、オブラドール氏が保護主義の姿勢を示してきた点が不安材料に ③原油相場 メキシコは国家収入の30%超を石油関連収入に依存する国。原油先物価格が1バレル=70ドルの高値を付けて下げに転じているため、このままズルズルと下げ続けるようならばメキシコペソの売り材料に 《’19年メキシコペソ戦略》 1 新政権の対米関係構築に注目せよ! 2 原油相場の底打ちは買いシグナルに 3 1ペソ=5円が安値高値は6.7円? 【神田卓也氏】 外為どっとコム総合研究所調査部長。インターバンク市場で為替・デリバティブ等の取引を経験した後、’09年に外為どっとコムへ。主要通貨に加えて新興国通貨にも精通 ― 2019年[FXの勝ち方](驚)戦略 ―
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