会社への忖度、本業との両立など難点が多いが、榊氏はこう話す。
「副業バイトは、会社以外の世界が築ける点にもメリットがあります。会社と家の往復だけでは視野狭窄に陥りがり。本業で不調だったり孤立しても、社外にもう一つの居場所があるというだけで精神的にはだいぶ違います。他の仕事に繋がる可能性もあるし、どう転ぶかわかりませんから」
本業がおろそかにならないことが大前提だが、スキルアップ副業ではないにしても、引け目を感じることはないのかもしれない。
《それでもバイトをしたい場合気をつけるべきこと》
1.法的には、どのような形態の副業も原則自由
2.勤務に影響を与えたり、会社の信用を貶める内容である場合は懲戒解雇もありうる
榊裕葵氏
【榊裕葵氏】
社会保険労務士、CFP。東京都立大学法学部卒業後、上場企業の海外事業室、経営企画室に約8年間勤務。独立後、ポライト社会保険労務士法人を設立、経営分析に強い社労士として活動
― [中年会社員のバイト]残酷物語 ―