不誠実な「ご飯論法」が横行した年。来年は違う意味の「ご飯論法」にしよう

 世の中は多様性で満ち溢れている。多様な人々が寄り添い社会を構成する以上、議論や対話は必要不可欠なはずだ。意見の合わない相手だからこそ対話の必要性が生まれ、対話を重ねればこそ、新しい価値が生まれる。国会内外に満ち溢れる「ご飯論法」が罪深いのは、多様な社会だからこそ生まれるこうした健全な対話のチャンスを根こそぎ奪うからに他ならない。  2019年がやってくる。新しい年も、例年のごとく、悲喜こもごも様々な出来事が起こるに違いない。  しかし「ご飯論法」で姑息に問題をやり過ごされないようにしよう。その場しのぎで相手を騙し、問題がなかったかのように取り繕う姿勢を見逃すのはもうやめよう。  新しい年は、平成の最後を飾る年となる。平成の最後ぐらい、ご飯論法ではなく、「みんなでご飯食べながら、ワイワイ話をし合う」論法で多事多難を切り抜ける、そんな楽しい年にしたいものだ。 <取材・文/菅野完> すがのたもつ●本サイトの連載、「草の根保守の蠢動」をまとめた新書『日本会議の研究』(扶桑社新書)は第一回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞読者賞に選ばれるなど世間を揺るがせた。現在、週刊SPA!にて巻頭コラム「なんでこんなにアホなのか?」好評連載中。また、メルマガ「菅野完リポート」や月刊誌「ゲゼルシャフト」(https://sugano.shop)も注目されている
すがのたもつ●本サイトの連載、「草の根保守の蠢動」をまとめた新書『日本会議の研究』(扶桑社新書)は第一回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞読者賞に選ばれるなど世間を揺るがせた。メルマガ「菅野完リポート」や月刊誌「ゲゼルシャフト」(sugano.shop)も注目されている
1
2