続いて2つ目は、今年11月7日の参議院予算委員会。2018年9月の沖縄知事選挙で自民党が推薦した佐喜真淳候補は落選したものの、公約として日米地位協定改定を訴えていた。そこで共産党・小池晃議員は河野外相と安倍総理に日米地位協定改定の意思を質問した。(動画の30秒~)
その質疑の一部を全文書き起こしたのがこちらの1枚だ。
日米地位協定の改定の意思について、正面から質問に答えない河野外相。小池晃議員は「改定はあり有るのか」「改定すべきか、すべきでないか」と聞き方を変えて計3回確認するが、河野外相の答弁は一字一句に至るまでほぼ同じであった。
【1回目】
「
地位協定に関する一つ一つの事案については、政府として最も適切に対応してまいりたいと思います。」
【2回目】
「
地位協定に関する事案に関しましては、最も適切な取組を通じ、現実的に対応してまいりたいと思います。」
【3回目】
「
地位協定の問題に関しましては、一つ一つの事案に即しまして、最も適切な取組を通じて具体的に対応してまいりたいと思います。」
この3回のリピート答弁を整理したものがこちらだ。
3回の答弁で以下の赤字部分が繰り返しあらわれている。
「
地位協定に関する~関しましては、一つ一つの事案に~
最も適切な取組を通じ~に
対応してまいりたいと思います。」
冒頭の北方領土問題に関する記者会見と今回例に挙げた2つの国会答弁を通して、河野外相の答弁姿勢が浮き彫りになってくる。