政治家の不誠実な答弁を放置する、日本の「ジャーナリズム」の病理

現場記者の不甲斐なさ

 だが、何よりふがいないのは、その場で「ふざけるな!」と机を蹴り上げなかった現場の記者たちだ。記者として「知る権利」の代執行を行う立場にありながら、驕った大臣を叱ることさえできない。ペンを持つ資格などないとさえ言えるだろう。実に情けない。  この分では、記者のふがいない振る舞いが、小学生の子供たちに「お笑いのネタ」として消費される日も近いに違いない。 <取材・文/菅野完> すがのたもつ●本サイトの連載、「草の根保守の蠢動」をまとめた新書『日本会議の研究』(扶桑社新書)は第一回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞読者賞に選ばれるなど世間を揺るがせた。現在、週刊SPA!にて巻頭コラム「なんでこんなにアホなのか?」好評連載中。また、メルマガ「菅野完リポート」や月刊誌「ゲゼルシャフト」(https://sugano.shop)も注目されている
すがのたもつ●本サイトの連載、「草の根保守の蠢動」をまとめた新書『日本会議の研究』(扶桑社新書)は第一回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞読者賞に選ばれるなど世間を揺るがせた。メルマガ「菅野完リポート」や月刊誌「ゲゼルシャフト」(sugano.shop)も注目されている
1
2