辺野古基地の土砂投入という「マウンティング」がこの国に落とす影

政府との交渉は「簡単」だと豪語した下地幹郎議員

 下地幹郎さんは、比例九州ブロックで選出されている「日本維新の会」の議員です。日本維新の会は、昨今の水道法改正案や出入国管理法の改正案などに自民党や公明党と一緒になって、ことごとく賛成している政党です。本人たちは与党と野党の「いいところ取り」をしているため、政策は完璧に安倍政権の補完勢力なのですが、涼しい顔をして「自分たちは野党だ」という主張をするのです。例えば、足立康史さんはこんなツイートをしています。 “野党は自民党に比べると、もう子どもみたいだ。あのときあの野郎こうしたとかああしたとか、あいつはこうだったとかどうだったとか、くだらんことでなかなか大同団結できない…本当に野党はどうしようもない。”(足立康史議員の12月12日のツイート) 「野党がどうしようもない」と言うけれど、「オマエも野党だろ!」ということになりますが、本人たちはすっかり「与党気分」なので、べつに何かを握っているわけでもないのに与党気分を味わい、野党のことを見下しているわけです。こういう奴が一番どうしようもないと思うのですが、本人たちに「これが恥ずかしいことだ」という自覚はまったくないので、真ん中に大きなクマさんがデザインされたTシャツを着て、アソコがモッコリしちゃうようなピッチピチの半ズボンを穿き、触覚の先にLEDライトがついているカチューシャをつけて表参道を歩き、「最近の表参道をオシャレぶって歩いている奴とかセンス悪くない?」と言っているようなものです。人差し指を顔面の1センチまで近づけて「オマエだよ!」と言ってやりたくなります。  こんなダサいメンタルのオジサンたちが議員をやっているもので、このたびの強行された土砂投入について、九州・沖縄ブロック選出の下地幹郎さんが玉城デニー知事を批判していたのですが、こんなことを言っていました。 “国にお願いをするだけの沖縄県知事のスタイルは終わりにするべきです。朝はお願いをし、昼には抗議する。そのようなことはしなくても良いのではないかという思いになります。政府と戦うことは簡単なのに、こういうことをしているようでは駄目です。しかし、仕方ないのかな、という思いです。”(下地ミキオ議員の12月13日のツイート)  そんなに簡単ならオマエが戦えよ! 沖縄の声を代弁するわけでもなく、そのために玉城デニー知事と協力するわけでもなく、「政府と戦うことは簡単」と言ってしまうメンタル。どこぞのブサイクなアイドルオタクのオッサンが「アイドルを口説くのは簡単だ」と言っているのと同じです。「オマエと握手した後のアイドルがいつもより念入りに薬用ハンドソープで手を二度洗いしていることに気付けよ、オッサン!」って話なので、こんな恥ずかしい奴から「アイドルは恋愛禁止だから恋に飢えていて甘い言葉に弱いんだ」とか言われても、オッサンの話には1ミリも聞く価値がございません。「黙ってCDだけ買っておけ!」です。しかし、沖縄をはじめ、日本全国の政治家が今ではこんな感じなので、みんなが政治や選挙に興味を失い、どうしようもない連中ばかりが議員になってしまった代償は、とっても大きいと言わざるを得ません。
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目先の利権で豊かな国土と未来を失う愚
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