水道事業民営化で料金5倍も!? 将来、水は“贅沢品”になる?

コンセッション方式も海外では失敗続出

「海外では、多くの都市がコンセッション方式の民営化に踏み切ったが、ベルリンでは料金が急上昇、パリやニースでは財務状況が不透明になり、アトランタでは職員の雇用カットとサービス劣化……失敗に終わっている。ただし、再公営化は簡単ではない。運営権の譲渡契約中なら、訴訟や違約金が発生する怖れがあり、実際、ベルリンは運営権を買い戻すために13億ユーロを費やした。完全民営化した英国でも、再公営化の動きがあるくらいです」  海外の失敗を繰り返してはならない。<取材・文/斎藤武宏>
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