このタイプの「甘えたい」男性は、超のつく富裕層かつ経営者に多いようでございます。私が以前、高級クラブで勤務していたときにも何人か見かけました。彼らは高確率で、Sっ気のあるホステスに惹かれます。
以前、「スレた女、素朴な女、高嶺の花……愛人たちは金持ち男の好みを敏感にキャッチする」でも書かせていただきましたが、あるホステスは年商100億の経営者にタメ口をきき、「○○さんの稼いだお金の半分は私のものだから!」と豪語して、売上No.1でした。彼女のお客様であり、交際相手でもあった○○さんは、次のようにおっしゃいます。
「俺は社長だからさ、普段みんながヘコヘコしてくるんだよ。でもこの子は違う。俺に対して『バカ!』とか『それおかしいから!』って、普通に言ってくる。そこがたまらないんだよね」
経営者の多くは孤独です。社員や家族にも見せられない顔を、愛人に見せたいと思っているのです。
ある女性にどっぷり浸かって、毎月300万円も貢いでいた経営者は、「僕のこと、あだ名で呼んでよ~」と言っていたそうです。愛人に変なあだ名で呼ばせて、ヨシヨシしてもらう。それで、癒やしを得るのです。
これほどまでに「甘えたい」超富裕層のニーズを察知できる、もしくは無意識に甘えさせてしまう「ドSタイプ」の女性は、愛人として成功しやすいでしょう。愛人といえばMっぽい従順な女性が多いと思われがちですが、本当のお金持ちを手に入れる女性は「ドS」なのです。
一方、中途半端なお金持ちの中には、Mっぽい女性を相手に「見栄を張りたいタイプ」が増えるようです。「○○さん、すご~い」とか「こんなの初めて~!」と言われて喜びたいお金持ちは、全員がそうとは言えませんが、チヤホヤされたい割に現金は出し渋るタイプがけっこう見受けられます。
彼らは超富裕層と異なり、金銭面での「豪快さ」がありません。その割には承認欲求が強いので、愛人からのサービスをできるだけ安く享受しようとします。そして近年、リーマンショック以後の不況にともない、このタイプの面倒なお金持ちが増えているのが現実なのです。詳しくは次回以降にご説明したいと思います。
<文・東條才子>