JR東日本プレスリリースより
12月4日、山手線30番目、49年ぶりの新駅として話題になっていた品川-田町間に2020年開業予定の駅の名前が発表されました。
まさかの「高輪ゲートウェイ」。
駅名を公募していたにもかかわらず、みんなの意見がほとんど無視される形で採用された「高輪ゲートウェイ駅」……。乱暴な言い方になりますが、これだけはどうしても言わせてもらわずにはいられないので言わせてください。
だっせえええぇぇぇ!!
公募の1位は「高輪駅」で、2位は「芝浦駅」、3位は「芝浜駅」でした。伝統ある山手線の新駅ということで、奇をてらった名前ではなく、わりと普通の名前をつけたいというオーディエンスの気持ちが反映されています。ところが、どこのお偉いさんが決めたのか知りませんが、決まった名前は「高輪ゲートウェイ駅」。どうして「高輪」に「ゲートウェイ」をつけちゃったのでしょうか。
「高輪」と言えば、宝石とアフタヌーンティに満ち溢れた生活をしていらっしゃる有閑マダムたちが闊歩しているイメージがあり、優雅で上品なブランド駅という雰囲気に仕上がりますが、その「高輪」の高級感を完璧にぶち壊してくれる見事なフレーズが「ゲートウェイ」です。
きょうび、駅名に「ゲートウェイ」をぶち込んで喜んでしまう奴を僕たちは初めて見たのですが、とてつもなくダサい「高輪ゲートウェイ」という駅名は、どうして決まったのでしょうか。いくら住所が高輪ではないとはいえ、そもそも品川駅が品川区じゃない(※品川駅は港区)という矛盾があるのに、住所が高輪じゃないから「高輪とは名乗れない」と言うのは理屈がおかしいです。住所と駅名が違うなんてよくあることなのに、高輪駅と名乗らずに「高輪ゲートウェイ」。久しぶりにセンスのない奴のセンスが炸裂してしまっている名前を突きつけられ、多くの人が困惑しています。
上司はどうして上司になったのか。おそらく、現代の日本企業で、本当に仕事の実績が認められて出世した人は少数で、圧倒的多数が「ポジショニングがうまいだけの人」が上司になっていると思います。
責任を他の人になすりつけ、「コイツに気に入られたら出世できる」という人だけに気に入られ、部下にさまざまなマウントを取りながら、気付けば出世の階段を昇っていたクソみたいな上司。たいていの場合、そういう上司はセンスが抜群に悪いので、いざ何かを決めることになると「それだけは絶対にアカン!」というヤツを選びがちです。
「高輪ゲートウェイ」。わざわざ公募で名前を募集し、みんなの意見が反映されるかのように見せかけて、実際には抜群にセンスの悪いクソみたいな上司によって決められた感が満載の、「日本の闇」を象徴するかのような駅名の新駅が誕生してしまいました。
1位になった名前が必ず採用されることが約束されているわけではないものの、1位の「高輪駅」は8398票、2位の「芝浦」は4265票、3位の「芝浜駅」は3497票でした。では、「高輪ゲートウェイ駅」はどうだったのかと言うと、わずか36票で130位という成績でした。
予選130位から優勝するというのは「M-1グランプリ」でも起こらないことです。
こんなことになるなら、最初から公募なんてせずに、お偉いさんだけで会議をして決めたらよかったじゃないですか。それなら唐突に「高輪ゲートウェイ」と言われても、「ださっ!!」とは思うものの、こんな記事を書くぐらいに「のっぴきならない話」にはなりませんでした。一生懸命名前を考えて公募した人たちの気持ちを少しくらいは考えろっていう話です。