入管法衆院強行採決前日の首相・法相答弁の誠実さを可視化。論点ずらしと質問無視が明らかに
「回答できない」のに話し続けようとする安倍総理
「あのー、ま、単純労働についてどうかと言う質問についてはですね、既にこの予算委員会において山下大臣からお答えをさして頂いて、いわゆる大臣としてですね、これが単純、あの、おー、いわば、多くの方々が、生業のために一生懸命なされている仕事を単純労働と、いわば、あー、切り分けて行く、簡単に切り分けて行くことは、あー、するべきではないと言う趣旨の答弁は、大臣としてはそう答弁をされているところでございます。(※黄信号)
ま、そこで実際にですね、えー、今既に、えー、様々な分野において人手不足が、あー、これは深刻になっているわけで、ま、ございますが、その中においてもですね、しかし、その分野で頑張ろうという日本の方々も沢山いるわけでございますし、ま、生産性の向上にもですね、全力をあげ、政府としても支援をしているところでございまして。そういう中で、さらに努力を重ねてもなお、えー、足りない分野についてですね、えー、外国人の人材を活用して行こうということでございますが、(※赤信号)
しかし、そこでですね、えー、ご質問は、あー、では単純労働は、では、どうかという事でございますが、(※黄信号)
それが誰かと言うことを私が今ここで、えー答弁することは出来ないのでございますが(※青信号)
いずれにいたしましてもですね、えー、これは需要と供給と言う関係で成り立つものでございますが、ま、様々な形でですね、今、えー(※黄信号)」
 1、3、5段落目は質問を復唱したり、その場の誰もが知っている質問の背景をなぜか丁寧に説明しており、黄信号とした。いわゆる時間稼ぎである。
 2段落目の赤信号は巧妙に論点をすり替えており、ご飯論法と呼べるだろう。
山尾議員の質問:「単純労働」の担い手
安倍総理の答弁:「人手不足の仕事」の担い手
 そして、4段落目の青信号は回答ではあるが、その中身は「回答できない」というゼロ回答であった。
 質問をする野党議員の立場で考えてみれば、質疑時間は限られているので回答できないのであれば答弁を止めて、別の質問をさせて欲しいと当然考えるだろう。
「回答できない」と言いつつも、まだ答弁を続けようとする安倍総理に対して、「答弁できないなら、もう止めてください」と山尾議員が抗議するのは当然のことである。
 しかし、この後、安倍総理は驚くべき行動に出る。
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