なぜ日本の家は寒いのか? いまこそやるべきコスパ最高の寒さ対策とは

ほとんどの住宅にアルミサッシが使われているのは、先進国では日本だけ

アルミサッシ 日本ではあまり知られていないが、ほとんどの住宅のサッシにアルミが使われている国は、先進国では日本だけだ。アルミサッシは、他の先進国に比べて日本の住宅が著しく寒い原因のひとつとなっている。  窓の断熱性能は、熱の伝えやすさを表す「熱貫流率=U値」という数値でわかる。  値が小さいほど、高性能ということになっている。ペアガラスとアルミサッシの組み合わせでは、4.65なのに対して、ペアガラスと樹脂サッシの組み合わせでは1.31になり、およそ4倍の差が出ている。  ちなみにまだ既存住宅の多くで使われているシングルガラスとアルミサッシの組み合わせでは6.5以上と、お話にならない数値になってしまう。 アルミサッシの低レベル 日本でも最近になって新築住宅では樹脂サッシが増えているが、それでも普及率は17%程度と、イギリス(76%)やドイツ(64%)はもちろん、韓国(80%)や中国(30%)にも後れを取っている状況だ。  各国の窓の性能に関する最低基準は、おおよそ2.1~1.0の間で、日本のペアガラスとアルミサッシの組み合わせ(4.65)では、ほとんどの国で販売することもできない低レベルだということがわかる。
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これが家が寒くならないポイント
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