融和ムードの南北朝鮮が再び大揉め。きっかけは「冷麺」

韓国議員が反発「冷麺? のどを通りますが何か」

 一方、韓国大統領府や与党の北朝鮮追従姿勢に業を煮やした野党議員による「反撃」がSNSで話題だ。  その名も「冷麺チャレンジ」。  野党議員によれば、2014年に世界的に著名人の間で流行した、難病であるALS(筋萎縮性側索硬化症)の理解促進チャリティキャンペーンの「アイス・バケツ・チャレンジ」のような拡散を狙っているらしい。  この「冷麺チャレンジ」を行うことで、北朝鮮の李委員長の「のどを通りますか」という発言に対し、「(我々は)のどを通りますよ」と対抗して見せているのだ。北朝鮮による侮辱行為を非難し、国内の北朝鮮追従ムードを一掃したい考えだ。  始めたのは「正しい未来党」の李彦周(イ・オンジュ)議員。  彼は11月5日、自身のYoutubeチャンネルに「冷麺がのどを通るだろうか?!」というタイトルの動画をアップした。  李議員は冷麺を美味しそうにたべながら、「冷麺がよくのどを通りますね。うん。冷麺がよくのどを通ります」と話した。最後に「韓国財閥の方々は、人権を無慈悲に弾圧する金正恩(キム・ジョンウン)政権にばかにされるような方々ではない」と締めている。  李議員は次なる「冷麺チャレンジ」の挑戦者として、大きい病院の医師会長を指名したが、しかし医師会長が冷麺を食べたというニュースは無い。李議員の他にも野党議員が2人、3人と「冷麺チャレンジ」を行っているが、韓国世論は冷麺以上に冷ややかな反応だ。  米メディアでも金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の「Top Spokesman(首席報道官)」だと揶揄された文在寅政権(参照:dailian)。南北融和を重視するあまり、度を越した「従北ぶり」に国内外からも不満がちらほらと聞こえる。  対北朝鮮外交で足踏みをする文政権のほうこそ、北朝鮮に「早く冷麺をのどに通してほしい」と思っているだろう。 <文・安達 夕 @yuu_adachi
Twitter:@yuu_adachi
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