原爆Tシャツが物議を醸したBTS、北朝鮮で”平和外交”計画が浮上

BTSの政治的行動をK-POPファンはどう受け止めるのか

 しかし一方で、BTSを通じた「平和外交」の話も持ち上がっている。  韓国の共に民主党の安民錫(アン・ミンソク)議員が7日、自身が委員長を務める党内の南北文化体育協力特別委員会で、来年にでもBTS(防弾少年団)の平壌公演を推進する計画であると明かした。  安議員はこの日、KBSラジオのインタビューでこのように答えた後、公演実現の可能性について「全ての道を作っていく。南北が協力さえすれば可能な事だ」と述べた。  彼は「南北が文化的統一をすれば政治的統一へと向かうきっかけを作れる」とし、「制裁が解かれるまで南北が力を合わせ文化体育芸術観光の交流を活発に行うのが民族的な課題と見ている」と付け加えた。  現在、南北は共同でのオリンピック開催を目指し始めている。  安議員は、BTSの平壌公演の他に、南北共同でのオリンピック開催の可能性についても語っている。「実現するように努力していく。先日、南北が国際オリンピック委員会(IOC)に共同オリンピック開催意向書を送った。この提案は北側から先にしてきた」とは安議員の言葉。  遅かれ早かれ、南北共同オリンピック誘致委員会が結成される。安議員は、2032年南北共同オリンピックを、2021年に決めたいとしている。開催都市はソウルと平壌。  BTSはこの活動においても主導的な役割を果たすのだろう。  たかがアイドル。されどアイドル。政治外交的な発信を始めたアイドルが、どれだけの影響力を及ぼすことが出来るのか。純粋にBTSをアイドルとして楽しみたい日本のK-POPファンからすれば痛しかゆしというところであろうが。 <文・安達 夕 @yuu_adachi
Twitter:@yuu_adachi
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