国民民主党はやっぱり「ゆ党」? 自民党幹部と国民民主党幹部が密会

玉木代表、平野幹事長は急遽、出席をとり辞め。安倍首相も

 実を言うと、当初、玉木雄一郎・代表と平野博文・幹事長も参加予定だったのだが、当日の夕方になって、急遽、出席を取りやめた。マスコミに会合が漏れてしまったからだという説と党内から諫める声が噴出したからという説がある。どちらも正しいのかもしれない。  田中龍作氏はこう続けた。 「実をいうと、安倍首相も参加する予定だったのです。玉木代表、平野幹事長と自民党執行部がすき焼きを食べ始めたところで、安倍首相が顔を出すというシナリオでした。それも通りがかりを装うことになっていました。玉木代表と平野幹事長が参加を見送ったために、実現しませんでしたけどね」

翌日の会見で玉木代表に記者が質問攻め

増子輝彦幹事長代行

増子輝彦・国民民主党幹事長代行

 一夜明けた11月7日の定例会見は当然荒れた。自民・国民幹部の会合に質問が集中したのだ。まず、『朝日新聞』記者がこう質問した。 「ゆうべの会食に関してお尋ねしたい。ゆうべ国民民主党と自民党の幹部の方が都内で会食されたが、この会食について、玉木代表も当初は参加予定だったと私ども取材で承知している。どういった呼びかけがあって、どういった理由で出席されないと判断されたのか、この間の経緯に関して改めて伺いたい」  玉木代表は「昨日、我が党の増子輝彦幹事長代行と小宮山泰子衆議院議員が自民党の方々と会食をしたことは承知しております。増子代行の誕生日が10月だったということで、月遅れの誕生会をやったというふうに聞いております。先方からさまざまな働きかけがあったかどうかということについては、私は詳細に承知しておりませんが、きのうはそうした増子代行の誕生日を祝うという趣旨だったと承知しております」とトボけてみせた。  記者は「改めて確認になるが、玉木代表は出席のご予定、ご意向はあったのか」とさらに追及。「どういう会なのかということは必ずしも承知しておりませんが、そういう話は増子代行からは聞いておりましたが、私はすでに予定があったので『参加できない』ということは伝えていました」と、玉木代表はさらにトボけてみせた。  政治コメンテーターの安積明子記者が「11月6日の会食について伺いたい。これは玉木代表の代表就任のお祝いだという報道も出ていた。また、二階さんも出席する予定だということだったが、この二階さんの出席のお話は聞いていらっしゃったか。出席者の面々は聞いていらっしゃったか」と尋ねると、玉木代表はこう答えた。 「私は承知しておりません。増子代行が出席されたので、増子代行に聞いていただければと思います。私は増子代行からお話を聞いているだけでしたし、予定があるので行けないということで申し上げておりました。例えば小宮山泰子さんとかが参加されることも、私自身、報道を見て知りました。私は、林先生、金田先生、稲田先生が参加されることは全く知りませんでした。聞いていませんでした」  さらに記者の追及は続いたが、玉木代表は「まったく聞かされていなかった」ということで、貫き通した。
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市民連合との共闘の確認、その日に「裏切り」!?
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