性エネルギーを高めるとは、SEXをすることではない
また、心理学的な分野においても、性欲と自尊心は大きく関係しています。性欲が低い人ほど自尊心が低く、性欲が強い人ほど自尊心が高い。
自尊心が低い人ほど、心理的に自尊心を高めようとしやすく、言葉の暗示や心理ワークを通して自己肯定感を高めていきやすいのですが、実はそうした心理面にアプローチするよりも【性欲を高める】ことに意識を向けた方が、結果的に自尊心が高まることが分かっています。
「性エネルギーの向上が、その人の魅力となる」
営業職などの人と直接的に関わるビジネスパーソンは、性エネルギーには着目した方が良いことです。特に、女性と接する機会が多い方はなおさらです。
昔、「人は見た目が9割」という本が流行りましたが、外見的な要素にも影響を与えるのが、内に秘めた性エネルギーです。
あなたも今までに、「あの人、オーラあるよね」と、思う人と出会ったことはないでしょうか。そして、どうやったら自分もオーラを身につけられるだろうとも、考えたこともあるかもしれません。
でも、オーラという言葉を起点に発想すると、漠然としていてどうすれば良いのかの具体的なイメージがつきにくいと思います。ただ、このオーラを身につける鍵となるのが「性欲」だとしたら、自分にも可能性があることが、なんとなくでも感じられないでしょうか。
性欲は、誰にでもあるものです。その既にある性エネルギーを高めていくことが、オーラを発するような自分となり、あなたの魅力が伝わるような影響力を生み出していきます。
実際に史実として、中国の皇帝は、女性に囲まれて過ごすことによって、性エネルギーを高めていたことがわかっています。ただしこれは、多くの女性と性行為をするのではなく、女性に囲まれて性エネルギーを高めながら、性行為自体はむやみにやらない。
女性に囲まれることで高まる性エネルギーを、政治や人心掌握に向けるエネルギーに転換して国を動かす力としていたのです。
国を動かす力になるほど、性エネルギーは根源的な生命エネルギーでもある。だからこそですが、逆に性欲が高すぎるがあまりに自慰行為を1日の中で繰り返しすぎると【精魂つきる】という言葉の通り、実は死亡してしまうケースが日本でも年間で何百件と報告されているようです。
そういった意味でも、大いなる何かを成し得たいと思っている人ほど、良い意味で性欲をとらえ【その発展的な活用の仕方】までを落とし込めたら、男性にとっても、女性にとっても良い方向で性エネルギーを有効利用できるのです。
何よりも大人になると、特に男性は、こうしたコアなテーマに真面目に真正面から向き合う機会は、ほとんどないかもしれません。性欲に支配されるのではなく、性欲とうまく付き合っていく。
性欲の片づけメソッド。性欲に翻弄されてハニートラップや過ちを犯して苦労してしまう男性陣に、さらに掘り下げて届けていけたらなと思います。
<文/伊藤勇司>
【伊藤勇司】
日本メンタルヘルス協会カウンセラー。引越業に従事していた頃、「部屋と心の相関性」に着目し、1000軒以上の現場をもとに独自の「空間心理」理論を確立。片づけの悩みを心理的な側面から解決する「空間心理カウンセラー」として2008年に独立。セミナー、講演、セッションを、これまで約10,000名に実施。クライアントは主婦から企業経営者、作家などまで幅広い。著書に、最新刊『
空間心理カウンセラーの「いいこと」が次々起こる片づけの法則』(三笠書房)ベストセラー『
座敷わらしに好かれる部屋、貧乏神が取りつく部屋』(WAVE出版)。
伊藤勇司公式ブログ