「明治150年記念式典」に垣間見えた、安倍政権の思惑とは!?

安倍政権は「逆明治維新」を宣言しようとしているのだ

 先日、神社本庁の内紛が報じられたがそれも当然だ。一昨年から、神社で改憲に賛成する署名を集めたりする活動をするのも政教分離原則からいえば十分おかしな動きである。神社ブームの昨今、神社の伝統をかかげれば若者がなびくと考えたのだろう。  内部では、自民党寄りの幹部と、もともとの神道を重んじたい幹部とに分かれる。神社本庁が自民党寄りの動きをしているのかは、金と権力に揺らいだ結果だろう。神社本庁の敷地売却で揉めているのがその証拠だ。神社本庁で各地の有名神社に幹部を送りこんでいるのも不穏なはなしのひとつ。今後も注視していきたい。  話を元に戻そう。政治家たちが今、何をしているのか?  簡単にいえば「明治維新150周年記念式典」を使って、「逆明治維新」を宣言しようとしているのだ。「象徴」という存在すらも、天皇から取りあげようと政治家たちは躍起になっているのではないか?  江戸時代の東京を考えてみてほしい。徳川に江戸の権力と富は集中した。庶民は激貧であった、農民は年貢に苦しめられ、町民はその日暮らしの生活を営んだ。こういった世界を再現しようとしているように思えてならない。  そのために天皇陛下の存在を薄れさせようとしている。仁徳天皇陵の発掘もその一端だ。有史以来、宮内庁で仁徳天皇陵に手を触れることは過去一回も許されていない。その仁徳天皇陵に調査が現政権という時期を選んで行われるのだ。調査結果は、調べずとも明々白々ではないか?  やがて、時が過ぎこのことが庶民にもわかるような時が来るだろう。  しかし、それは100年後かもしれない。 <文・小出平走歌>
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