手帳使いのアナログ派は「4分割」が便利
2014.07.22
さまざまなところで手帳術の特集が組まれており、その活用術には感心する。だが実際、第一線で活躍する著名人たちは本当に手帳を使っているのだろうか。その疑問を投げてみたところ、全員に共通していたのは、デジタル化に移行していたこと。さらに、その使い方は実に合理的だ。これぞリアルなビジネスマンの手帳活用術。賢人たちの管理の中身を学べ!
【ライフハックの達人に聞く!】
デジタル管理は確かに効率的で便利だ。とはいえ、アナログ手帳にだって手書きゆえの良さなど十分あるし、各々のいいところをうまいこと取り入れたいもの。そんな“デジ&アナ使い”の達人「東京ライフハック研究会」主宰の北真也氏が教えてくれた。
「手帳術はそれぞれの職業によっても違ってくるはずです。僕の場合は、本職の会社のシステム上、クラウドサービスを使えないので、会社の予定は『ほぼ日手帳カズン』を、執筆活動などの社外の予定はGoogleカレンダーで管理しています。僕には事情がありますが、それでも手帳は使い続けたいと思いますけどね」
まずアナログの手帳だが、ほぼ日手帳というだけあり、分厚い。サイズもA5と相当デカい。そんなに書き込むことがあるのか?
「一日1ページありますが、ページを4分割してそれぞれ記入します。予定やタスク、仕事メモなど気がついたことをサッと書き込めるので気に入っています。記憶としては手帳は最強ですね。ただ、これだけ多くのスペースがあるからとプレッシャーに感じる必要はありません。書かない日があっても気にしない。実際、全体的な予定管理は、クラウド化しているのでマンスリー部分は真っ白ですよ」
もし、仕事柄こんなにページが必要ないのであれば、ポケットサイズの「ほぼ日手帳WEEKS」にしたり、薄い手帳を探すのもいい。大事なのは、手帳の用途にすべて応える必要はないということ。
そして、デジタル管理に関しては、おなじみGoogleカレンダーにアポイントを、タスク管理をクラウド化したToodledoにTodoを入れているという。「○○を買う」や「ブログを書く」といったかなり細かい内容が並ぶ。
「クラウド管理のいいところは、多くの管理ができるところ。とにかく思いついたタスクを50個でも100個でも書きこんで入れ込めますからね。カテゴリ分けや時間配分もできるので便利です」
なるほど。忙しい人ほどデジタル化するゆえんだ。
「細かい管理はデジタル、ざっくりした管理はアナログ。僕の場合は、このような使い分けをしています。でも、スケジュールの管理で手いっぱいになったら本末転倒。デジタルとアナログは、人によって得意不得意もあるでしょうから、自分に合うところだけを取り入れればいいんです。『自分が何を得たいか』で管理の仕方が見つかると思いますよ」
多様化する時代だからこそ、自分に合う管理方法をクリエイトしたいものだ。
【北真也氏】
SEとして働く傍ら、ブログ『Hacks for Creative Life!』や勉強会「東京ライフハック研究会」を主宰。人気ブログ『シゴタノ!』に連載を持つ。共著『シゴタノ!手帳術』などがある
職業や性格によって使い方は無限。自分に合う管理術を見つける方法
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