疑惑追及には一貫して及び腰の福山哲郎・立憲民主党幹事長
ちなみに、立憲民主党はどう考えているか。筆者は枝野幸男代表や福山哲郎幹事長に、この問題について追及するつもりはあるのか、と会見で二度にわたって問い質したが、枝野氏は「知見がない」、福山氏は「詳らかでない」と知らぬ存ぜぬを貫いた。
10月18日の福山幹事長の定例会見で、筆者は「司法が安倍首相サイドと反社会勢力の関係を認めている。せめて、まず判決文だけでも調べるつもりはないのか。そして調べた上で追及するつもりはないのか」と質した。
福山氏は「3目回目のご質問ですね」と軽く皮肉を言った上で、「その裁判の判決文等々、事実関係を確認してみたいと思います」と答えた。しかし、これまでの「知見がない」「詳らかでない」という回答拒否に比べたら、「事実関係を確認したい」といっただけでも、一歩前進ととるべきか。
立憲民主党にはあまり期待できないが、参院議員では第一会派の「国民民主党」が追及の意思を明らかにした。もしこれが事実であれば、安倍政権を揺るがす大スキャンダルとなる。追及によってさらなる事実が出てくるのか。小山氏の証言や確認書はどこまで信用に値するのか。玉木代表と国民民主党の動向に、要注目である。
<写真&文/及川健二(日仏共同テレビ局France10日本支局長)>