新規則で登場した設定付きパチンコと6号機パチスロは斜陽の業界を救えるのか?

6号機は本当に根付くのか?

 今、パチンコホールの収益構造を見る時、ほとんどのホールでは、パチンコよりもパチスロがその柱となっている。ゴット系の機種やバジリスク絆等の旧規則機が後押しをしている格好だ。  そんな中、10月1日より、業界初のパチスロ6号機が導入された。大都技研の「Sアメリカン番長HEY!鏡」(以下、「HEY!鏡」)で、人気の番長シリーズのスピンオフでもある。  パチスロ6号機の最大の特徴は、その出玉スピード。傾斜値2.0枚の内規撤廃により、「HEY!鏡」の純増は約5枚。旧規則機を遥かに凌ぐ出玉スピードである。  6号機のこの性能は、仕事帰りのサラリーマン層をターゲットにしているとも言われている。大きな出玉が期待できる旧規則機であっても、仮に大当たりが継続した場合、2~3時間では到底メダルを出し尽くせない。しかし純増5枚となれば話は別だ。2時間以内の短時間遊技でも十分な出玉が期待できる。  ホール側も、新しく出てきた6号機でユーザーに遊んでもらうために「投資」を惜しんでいない。  パチンコ業界誌を発刊している株式会社PiDEAの「PiDEA LINE@」が、登録されているホール関係者に「HEY!鏡」の設定状況について質問した集計(総回答数845)によれば、「HEY!鏡」の初日の設定配分は、導入全台設定6が3.6%、設定4~6使用が18.2%、設定1~6全設定使用が28.4%と、かなり甘い運用となっている。ちなみに「オール設定1」と回答したのは10%に過ぎない。  昨今、新台導入による集客効果が薄れているなか、「新台=回収」が当たり前となっている業界においては画期的な数字である。  現在、設置されているパチスロ旧基準機が完全に撤去されるのは2021年1月。(それまでに段階的に撤去されていく)  斜陽産業と言われて久しいパチンコ業界が、設定付きパチンコとパチスロ6号機にかける期待は、ユーザー以上に大きい。  規則改正による射幸性の低減というピンチを、遊技性の拡大というチャンスに変えられるかは、遊技機を製造するメーカーも然りではあるが、何よりもそれを運用するホールに掛かっている。 <取材・文/安達夕>
Twitter:@yuu_adachi
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