沖縄知事選挙の演説で、菅義偉官房長官に「公職選挙法違反」疑惑が浮上!? 携帯料金4割値下げの権限は国にも県にもない!
できないことをできるかのように語る“フェイク演説”!?
携帯料金4割値下げ発言は、9月25日の菅義偉官房長官の会見でも取り上げられた。『東京新聞』の望月衣塑子記者がこう質問したのだ。
「菅長官の支援する佐喜真氏は携帯料金4割削減を求めると掲げています。これは県知事が決められるものではありませんが、もともと菅長官は知事選の結果に関係なく、全国で4割を削減すべきというこういうお考えでしょうか」
これに対し菅氏はこう答えた。
「あなたの要望にここは答える場ではありません。いずれにせよ、沖縄の選挙のことについては本人に聞いていただければ、と思います。ただ私は発言したことについては責任を持って対応するということです」
先に紹介した通り、菅氏は佐喜真氏への応援演説で「(携帯料金4割値下げの)そうした方向に向かって実現をしたいと思っております」と明言しているが、実現に必要な権限を国は有しておらず、将来的な特区指定や法律改正の予定についても語らなかった。
「できないことを、まるでできるかのように印象づける“フェイク演説”」と言われても仕方がないだろう。
壮絶な選挙戦が繰り広げられた沖縄県知事選は玉城デニー氏の勝利で終わったが、今後は安倍政権ナンバー2の菅官房長官の公選法違反容疑に捜査のメスが入るのかが注目される。
<取材・文・撮影/横田一>
ジャーナリスト。小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)に編集協力。その他『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数
ジャーナリスト。8月7日に新刊『仮面 虚飾の女帝・小池百合子』(扶桑社)を刊行。他に、小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)の編集協力、『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数
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