総裁選の結果を受けて、新宿駅西口地下で演説する山本太郎「自由党」代表。「野党は攻勢のチャンス」と訴える
安倍総裁のなんともビミョーな3選を受けて、野党は攻勢をかけ始めた。まず、参議院で安倍首相に暴力団との関与について質した山本太郎「自由党」代表が18時40分から、緊急街頭演説を行った。
その山本氏に総裁選の結果について見解を聞いた。
「国民のみならず、自民党員からすら、安倍総理が支持されていないことがわかった。野党の攻勢によってレームダック化していくこともありうる。今回、出馬した安倍さんも石破さんも緊縮財政・増税路線です。これは野党にとってチャンスです。
野党が金融緩和で刷ったお金で財政出動し、貧困層や子育て世代、高齢者など、アベノミクスの恩恵にあずかっていない層を財政的に支援していく経済政策の対案を出せば、国民から支持される。
デフレ脱却給付金として貧しい層に給付するのも一つの案です。そして、消費税増税凍結でなく、むしろ、5%に戻せと主張すれば、明確な対立軸になる。どちらが庶民の側を向いているか、明らかになるでしょう」
内閣改造が終われば臨時国会が開かれ、来年1月からは通常国会で、激しい与野党の論戦が期待される。
今回の総裁選によって、はたして安倍政権の落日になるのか、陽はまた昇るのか。要注目だ。
<文・写真/
及川健二(日仏共同テレビ局France10日本支局長)>