安倍総理3選決定。前日に行われた「秋葉原演説の光景」は向こう3年の日本の社会になるのか

麻生太郎 皆さんお待ちかねの安倍晋三総理の話の前に、やはりこの人も話します。  マフィア(風ファッション)とヒトラーにこだわる日本の副総理大臣、麻生太郎さんです。この頃から会場に駆けつけた「こんな人たち」「安倍やめろコール」がどんどん大きくなり、秋葉原の改札口に近いところでは「安倍やめろ」のコールで、麻生太郎さんが何を言っているのかが聞こえないほどでした。 「こんな人たち」とは、2017年の東京都議選の際、秋葉原で安倍晋三総理に抗議する人たちに向かって、指を差しながら「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と言ったため、アンチ安倍晋三の人たちを指す言葉です。  実際、その東京都議選では都民ファーストの会が旋風を巻き起こし、こんな人たちに負けちゃったのが安倍晋三総理のスゴいところなんですが、今回も「安倍やめろ」のコールにムカついた麻生太郎さんが、明らかに「安倍やめろコール」をしている人たちに向かって、「覚悟があるのか!」と迫り、「覚悟のない人たちに日本の舵取りを任せるわけにはいかない」と言い切りました。

「アベノミクスのおかげで発泡酒がビールに変わった」

 そして、いよいよ皆さんお待ちかねの安倍晋三総理の話だったのですが、相変わらず「アベノミクスのおかげで発泡酒がビールに変わったと喜んでいた」というビミョーな話をドヤ顔で語っていました。自分たちは赤坂自民亭で獺祭や賀茂鶴を飲んでいるのに。 安倍 データ上は貧富の差が開くばかりなので、ビールはビールでも発泡酒が「第3のビール」に変わった世帯のほうが多いはずですが、例外的に発泡酒がビールに変わったレアなケースがあったとして、アベノミクスの成果というのはその程度なのでしょうか。だとすると、安倍晋三さんの3選は、めちゃくちゃヤバいです。発泡酒からビールに昇格し、1本あたり数十円の贅沢を楽しめるようになったものの、来年10月には消費税が10%になりますし、すべての商品の値段が2%上げようとしているので、ビールが発泡酒に逆戻りするどころか、発泡酒さえ飲めなくなってしまうカウントダウンが始まっているのです。 「アベノミクスのおかげで2台目の車を買っちゃったよ」ならともかく、たかだか数十円のビール昇格に感謝感激し、思わず安倍晋三総理に駆け寄って手を握り、喜びを伝えてきた(本当にいたのかどうかが怪しい)工員さんとやらを、天国から地獄に突き落とす消費税10%。安倍晋三総理は3選の際には予定通りに進めると言っていますので、ビールに昇格で安倍晋三総理に喜び勇んで握手を求めてきたという工員さんは、来年、安倍晋三総理を恨むことになるかもしれません。 旗 しかし、「その工員さんを地獄に落とすなよー!」なんてヤジを飛ばしたら、すぐにムカついてしまう安倍晋三総理なので、また「こんな人たち」と言って指を差しかねません。なので、安倍首相から抗議する人たちが見えないように、みんなで旗を掲げて隠してあげていました。しかも、今回はそれだけでは隠しきれないと思ったのか、「がんばれ、安倍晋三」と書いた巨大なブルーシート製の横断幕で、安倍晋三総理に抗議する人たちを覆い隠す始末。ここまでやらないと安心して街頭演説できない総理大臣が、ロシアのプーチン大統領と会談に挑んでいたのです。本当の「おそロシア」はここにあったんじゃないかという話です。 ブルーシート  なので、街頭演説会が終わった後は「何してくれんねん!」と抗議する人たちと、ブルーシートで覆い隠した自民党のオッサンとで、「第1回・ブルーシート横断幕綱引き大会in秋葉原電気街口」が開催されることになりました。都合の悪いものに蓋をするのは安倍政権のお家芸ですが、まさか抗議する人たちをブルーシートで覆い被すとは思いませんでした。もちろん、これが安倍晋三総理の直接的な指示だったとは思いませんが、安倍晋三総理を支持する人たちの忖度が、こうした安倍政権の体質そのものではないかと感じさせられました。
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集まっていた安倍政権支持者の姿
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